太陽の真横に鮮やかな光 幻日

幻日・雲と光の芸術

 太陽から少し離れた横に現れた明るい光が幻日だ。高さは太陽と同じ、中心の太陽と20度から30度離れた場所に出現することが多い。条件が良ければ太陽の左右に現れることもある。

 すごく明るく輝くこともあり、太陽と一瞬間違えることもあるため幻日と名付けられている。

 出現の条件は 太陽の周りに 氷でできた薄い雲があること。巻層雲がかかった時に現れることが多い 。

 時には虹のように色がつくことがある。色に太陽に近い方が赤で遠くなった方が 青や白。虹と反対の色の並びとなる。

 本当に虹のように色鮮やかな時もある。

 幻日ができるメカニズムは太陽の光が空に浮かんだ氷の粒で屈折してできること。太陽の周りに大きな輪が出来る傘と同じような現象だ。暈の大きな輪の 直径に接して表れるもある。この時太陽とは22度離れている。

 海外では幻日にいろいろな呼び方がある。「まがいものの太陽」という意味で「Mock Sun(モックサン)」と呼ばれたり「太陽につきまとう犬」という意味で「Sun Dog(サンドッグ)」と呼ばれる。

 幻日はそんなに珍しい現象ではない月に1回ほど見かけるような感じがしている。太陽が明るくはっきり見える薄い雲に覆われ、暈が現れた時は幻日が見えることがある。太陽の横に薄い雲が広がっているときも観察のチャンスだ。暈よりも幻日が現れる時間は短い。幻日を見たらすぐにカメラを向けたい。

雲と光の芸術・光芒

雲と光の芸術・彩雲

雪は少ないが冬空力強く

季節の空・冬の雲

2017年12月。冬型の気圧配置が続き北海道や東北日本海側では大雪模様で12月として記録的な積雪を記録したところもある。

しかし北陸地方の福井県はかつては大雪地帯だったのに最近は温暖化の影響で雪は少なくなってきた。気温が高く雪ではなく雨が降ることが多い。今年も12月初め10センチ程度の積雪があっただけでその後雪はほとんどない。

しかし空の景色はまさに冬そのもののように荒々しかったり、エネルギッシュだったり、急に晴れたりめまぐるしく変わっていく。一日の中でいろんな雲の風景を見ることができる。

12月28日、29日の空の写真を並べてみる。

27日は朝は青空が見えたが、風は強く雲は積雲が大きく変化する。

すぐに雲が厚く広がり山際では雪もちらついた。雪が風で吹き落ちる尾流雲も現れた。

午後は再び青空。発達した積雲が冬水田んぼに影をつくる。雲の下から光が差し込む光芒も。

28日も同じような空だった。

午前中は曇り、午後から青空が見える。

層積雲が広がってくると重なった雲の間から光が差し込み光芒が鮮やかな光の筋を描く。まさに天使の梯子という言葉がぴったりくる。

光芒の下をえちぜん鉄道の電車も通る。

冬至、寒さが緩んできた 二十四節気

二十四節気・冬至

冬至の前に寒波去り雪も消えた=12月21日朝

 冬至。1年で最も昼が短く、夜が長い日。北半球では最も太陽から遠くなり、昼間の太陽は最も南に傾く。東南東の方向から日の出し、西南西に沈む。2017年の冬至は12月22日。2016年は12月21日、来年2018年は今年と同じ12月22日だ。

光芒を伴う朝日、夏よりずっと右側、南東方向から上がる

 国立天文台のホームページによると今年の日の出時間は東京が6時47分、日没は16時32分。昼は9時間36分。

 前日21日は日の出6時47分、日没16時31分。こちらの方が昼は9時間35分と実は1分短い。

 23日は6時48分、16時32分と昼は9時間35分。

 また筆者の住む福井県では福井市は冬至の日の出7時2分、日没16時45分と昼の時間は9時間44分と東京より長い。また冬至の前後の日21日は7時2分日の出16時44分日没、23日は7時3分日の出16時45分日没で昼が1分短いのは同じだ。

 1分刻みの表示ではちょっと数字が合わないが、秒単位で計算すると違ってくるのだろうか。

冬至の夕日。夏ならほぼ正面に日が落ちるのだが、ずっと左に南西に寄っている

 冬至というと夜が長いということから日の出が最も遅いようなイメージもあるが実際はこれからまだ遅くなる。

 東京では今年の12月31日が6時50分、来年1月1日から13日までは6時51分と最も遅い。

 福井でも12月31日に7時6分となり1月12日まで遅い日の出が続く。

 冬至はこの日以後日が長くなることから「一陽来復」と言われた。粥や南瓜を食べる習慣もある。ゆず風呂にはいるところもある。「雪下出麦」(ゆきわたりてむぎいずる)など言われてきた。

寒さの緩んだ冬至。民家の裏では集めた木の枝を燃やしていた

次の二十四節気は「小寒」。年が明けて1月5日となる。

「大雪」に導かれ少し雪模様、のち快晴

二十四節気・大雪

大雪の前日12月6日は山は少し白くなった。雲も冬の雰囲気

旧暦二十四節気の「大雪」は「雪がますます強くなるころ」の意味がある。

現在の暦は12月初めなので、本州では雪が降り始める頃が多い。

2017年は12月7日。この言葉に呼び込まれたのが寒気が日本列島を多い12月5日から九州でも初雪を観測するなど雪模様の地域が増えてきた。福井でも5日は雪やみぞれがちらつき、6日も冬型の気圧配置となり朝は山沿いで積雪があった。

大雪には日本では次のように言われている。(平凡社・気象の事典から)

閉塞成冬(そらさむくふゆになる)

熊蟄穴(くまあなにこもる)

鮭魚群(さけのうおむらがる)

大雪は12月7日か8日。最近は12月7日が多い。2016年、2015年は寒くなく好天だった。
今年も前日までの寒さが嘘のように大雪の7日になって急に暖かくなった。

福井も晴れ。小松空港から羽田空港に向かってもずっと好天で雲に妨げられずきれいな風景を楽しめた。

白山は山頂に少し雲がかかっていたが、立山や御岳山、そして富士山も美しかった。東京の直前で地平線近くの雲に隠れた。

次の二十四節気は1年で最も昼の短い日冬至。

今年は12月22日が冬至となる。

三国港に沈む夕日、水面に長いオレンジの道

港の日没 河口から見えた夕日

12月2日土曜日、天気が回復し青空が見えてきた。午後から雲は多くなってきたものの、夕日が見えるかとの期待で海へ向かった。冬の休みの日に海の夕日が撮影できるのはそう何日もない。

 

向かったのは福井県坂井市三国町のサンセットビーチの横にある三国港。九頭竜川河口にあり、漁船の停泊場になっている。冬至が近づき日没時間は16時41分過ぎと早い。16時過ぎに到着した時はもう日はかなり傾いていた。

水平線には横長く雲が広がりその下にオレンジ色の夕日。海は波が高そうだが、大きな防波堤に守られた港兼河口は水が穏やか。夕日の光が長く水面に映し出されていた。

でも夕日の下に横長い雲。到着してすぐ夕日は下の雲の中に。

Sample Content

雲と海との間に隙間があるので期待して待ってたら赤く色づいたら夕日が再び顔を見せた。上部が雲の間なので完全な円とはいえないものの、水面との接する部分は少しだるま夕日に。

完全に沈んだあとわずかに上が光ったようにも見えたが、写真ではグリーンフラッシュをとらえることはできなかった。

 

日没の後、流れの穏やかな川の流れには黄昏の光が反射していた

 

タイムプラス動画 九頭竜川河口から見た日本海の日没

12の月の中で唯一月が付かない師走

季節の言葉・師走

12月1日2017年の最後の月が始まった。冬の始まりの月でもある。

旧暦の呼び名は「師走」。1月から12月まで毎月の呼び名はあるが、その中でも最もポピュラーな名前だろう。一方で気象に由来したり、季節感のある名前がある中「師走」はちょっと違和感がある。

1月「睦月(むつき)」

2月「如月(きさらぎ)」

3月「弥生(やよい)」

4月「卯月(うづき)」

5月「皐月(さつき)」

6月「水無月(みなづき)」

7月「文月(ふみづき)」

8月「葉月(はずき)」

9月「長月(ながつき)」

10月「神無月(かんなづき)」

11月「霜月(しもつき)」

12月「師走(しわす)」

こうしてみると月が付かないのは師走だけ。

ほかは霜が降る霜月、卯の花が咲く卯月など気象がゆかりだったり、七夕に本を干す週間からきている「文月」など古くからの週間や信仰に密着している言葉だ。文月は万葉集にもでてくるという。

師走の由来は僧が年末に忙しく走り回ることから付いたという。平安時代に「師馳す」という言葉があるそうでそれが語源という説も見かけた。もともとは「師走月」と呼ばれていたのが月がとれたのか。いろいろ気になる。

冬の始まり12月1日の空は朝から冷たい雨が降り、時々青空も見える変わりやすい天気だった。

師走、冬の始まりの12月1日の空は雨模様だが、時々青空が見えた