太陽の真横に鮮やかな光 幻日

幻日・雲と光の芸術

 太陽から少し離れた横に現れた明るい光が幻日だ。高さは太陽と同じ、中心の太陽と20度から30度離れた場所に出現することが多い。条件が良ければ太陽の左右に現れることもある。

 すごく明るく輝くこともあり、太陽と一瞬間違えることもあるため幻日と名付けられている。

 出現の条件は 太陽の周りに 氷でできた薄い雲があること。巻層雲がかかった時に現れることが多い 。

 時には虹のように色がつくことがある。色に太陽に近い方が赤で遠くなった方が 青や白。虹と反対の色の並びとなる。

 本当に虹のように色鮮やかな時もある。

 幻日ができるメカニズムは太陽の光が空に浮かんだ氷の粒で屈折してできること。太陽の周りに大きな輪が出来る傘と同じような現象だ。暈の大きな輪の 直径に接して表れるもある。この時太陽とは22度離れている。

 海外では幻日にいろいろな呼び方がある。「まがいものの太陽」という意味で「Mock Sun(モックサン)」と呼ばれたり「太陽につきまとう犬」という意味で「Sun Dog(サンドッグ)」と呼ばれる。

 幻日はそんなに珍しい現象ではない月に1回ほど見かけるような感じがしている。太陽が明るくはっきり見える薄い雲に覆われ、暈が現れた時は幻日が見えることがある。太陽の横に薄い雲が広がっているときも観察のチャンスだ。暈よりも幻日が現れる時間は短い。幻日を見たらすぐにカメラを向けたい。

雲と光の芸術・光芒

雲と光の芸術・彩雲

秋から冬にかけて光芒がよく現れる

光芒・雲と光の芸術

幾筋もの光が放射状に降り注ぐ光芒=2017年11月9日

雲の切れ間から光が放射線状に筋を描いて広がる現象を光芒と呼ぶ。ヨーロッパでは「天使の梯子(はしご)」とか「ヤコブの梯子」とも呼ばれる。

地上のしっかり光が届いたとき「太陽が水をくんでいる」と言われることもあったという。

雲の隙間から降り注ぐ光は雲の中の水滴で拡散されいくつもの筋を描く。

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夕方や朝など太陽が低いときは上向きに光が発せられたり、四方八方に広がることもある。仏像の後ろにある光を表す光背はこの光をイメージしているといわれる。「後光がさした」という言葉も光芒の表現のひとつだ。

大きな積雲や層積雲が現れ、時折太陽がのぞくような日、光芒がよく見える。

北陸地方では秋から冬の初めにかけて天気がかわりやすく、大きな光芒を時折みかける。濃淡を描いたひかりが高い上空から地上へ降り注ぐ姿は美しい。「天使の梯子」という表現はぴったりだと思う。

上向き光芒=2017年8月18日

 

海の日没の光芒=2017年10月4日

 

彩雲再び、巻積雲に色づく

11月1日朝、巻積雲が広がり、午前9時前通勤中に彩雲が見えた。

 彩雲は雲の縁、端の部分が赤、緑、青など不規則に色づく現象。昔は吉兆とも言われたが、年に数回はみかける現象。雲の粒、小さな水滴で太陽光線が回折し、色が分解されて雲に色がつく。10月17日にも見えた。この2週間前の彩雲は少し雲が赤くなっている部分があるのが写真で確認してわかる程度だったが、11月初日の彩雲ははっきり見えた。

巻積雲を後ろから強烈に照らす太陽の光が半円を描くように色づき、特に雲の端は赤をメインに、黄色、青が重なっていた。

11月1日福井県坂井市で撮影した彩雲