太平記巻の10


 この巻でいよいよ、新田義貞が打倒北条の兵を挙げる。

新田殿義兵を挙ぐる事

 新田義貞は仮病を使って本国へ帰り謀反の計画をめぐらせていた。そこに北条が軍費を調達に現れ厳しく取り立てようとしたので義貞は使者を切ってしまう。高時はこれを知って武蔵・上野の両国に新田義貞と舎弟脇屋義助を打てとの命令を出す。「ただ1騎となろうとも上野の国中に呼びかけて義兵を挙げ、鎌倉を攻め落とすか、鎌倉を枕に討ち死にするかどちらかしかない」とのとの脇屋義助に意見で兵を挙げた。最初百五十騎しかいなかった兵がどんどん膨れあがりついに鎌倉に侵攻。北条一門は枕を並べて自害する。


 
  太平記の袖舞台