路面電車が生きている富山市

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 北陸新幹線に乗り、2年ぶりに富山駅に降りて驚いた。新幹線からJRの改札を出たコンコースの向こうに電車が見える。富山駅に接続しているもともと北陸本線だった「あいの風富山鉄道」ではない。黒部宇奈月へ向かう富山地方鉄道が乗り入れたのかと思ったがそうでもない。

 

富山駅に直結した富山地方鉄道の市内電車。

屋内のホームに少し小さめの電車。近づいてみると富山市内を走る路面電車だった。大きなターミナル駅の中に路面電車が入ってきたのはあまり例がないのではなかろうか。

 広島、鹿児島、高知、松山、札幌‥。路面電車が今でも現役で活躍している年は全国にそれなりの数で残っているが、その中でも現在進行形で市電が発達し続けているのが富山だと思う。わが福井県の福井市も異なる鉄道会社が相互乗り入れして路面電車で走るというなかなかに高等な技を展開しているが、富山には及ばない。

 コンパクトシティーを目指す富山市は路面電車に力を入れてきた。市内を走る路面電車は富山地方鉄道が運行する。路線は富山駅から南富山駅までの第1系統、富山駅から富山大学までの第2系統、さらに2013年から市内の中心部を回る環状線の第3系統とが加わり3路線で運行されている。2015年に富山駅内に乗り入れした。

 富山駅乗り入れにはさらなる大きな目標がある。富山駅の反対側、富山駅から富山港に面した岩瀬浜駅まで8キロのJR富山港線が2006年に第3セクターの富山ライトレールの運営に変わった。車両はJRの電車から低床電車となり、一部が路面電車と運行されるようになった。この富山ライトレールと富山地方鉄道の市内電車を富山駅で結ぼうという南北接続計画だ。富山駅が接続場所となる。2020年開通予定だったが、2019年に早まるとの見通しも出ているという。

 

 富山駅を出ると広場になっていて次々にやってくる電車が見える。5分から10分間隔で走っているという。セントラムの愛称で親しまれている低床電車や、古くからあらレトロ電車。見飽きない。

 富山の飲み会を終えて夜駅に戻ったら、「貸し切り」と行き先表示板に書かれた電車が入ってきた。電車を貸し切って市内を一周しながら宴会をすることもできるという。電車の街富山はなかなかに深い。

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