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東京への3ルート電車、飛行機どれにする?

 福井県から東京へ行くときどの交通手段にしようか迷う。

 住んでいるあわら市から東京へは公共交通機関で4つの選択肢がある。ひとつはJR北陸線で米原駅まで行き、米原から東海道新幹線でいくルート。二つ目はJR北陸線で金沢駅まで行き、金沢から北陸新幹線で行くルート。

 もう一つは石川県の小松空港から羽田空港(東京国際空港)まで行くルート。

 最後は福井市から高速バスで行くルート。鉄道会社が運行する定期高速バスは夜出て早朝に着くのが主流で、早朝出発し夕方前につくのもあり、料金は6000円から9000円台と新幹線を使うのと半額程度だが、ちょっと体力的にきついので乗ったことはない。

 2015年に北陸新幹線が開通する前は米原周りが多かった。空の風景が見たいときだけ小松空港を選んだ。米原周りは北陸線の特急「しらさぎ」と、米原からの「ひかり」で東京まで3時間40分。料金は芦原温泉ー東京、普通に買えば片道14400円、往復28800円だが、飛行機と競い合っているため、JRは東京往復切符という北陸からの往復限定の商品を以前から発売している。往復で25590円。飛行機は往復で30000円を越え、この価格がずっと最安だった。東京出張は新橋へ向かうことが多く、以前は東京乗り換え、その後品川乗り換えが便利だった。

東京行きの北陸新幹線=金沢駅で2015年5月

 北陸新幹線ができて一気に選択肢が広がった。芦原温泉から金沢まで在来線特急、金沢から北陸新幹線「かがやき」に乗り継ぐと最短で3時間27分で行ける。料金は 東海道周りよりも新幹線の乗車区間が長くなることから片道15580円。往復で31000円を超える。正規料金だとこうなのだが、JR西日本のe5489(イイゴヨヤク)会員になってe早得で購入すると片道13460円、往復26920円。米原周りの東京往復切符には及ばないもののかなり安くなる。ほかに東海道、北陸新幹線を片道ずつ使うプランもある。

 福井から北陸新幹線を使うことの大きな利点は在来線から新幹線の乗り換えの楽さだ。米原では陸橋で2階に上がり、距離も長い。高齢者など歩くのに負担を感じる人には少しつらい。金沢は在来線から下に降りて短い距離で新幹線に入りエスカレーターでホームに上がる。米原に比べ乗り換え客も少なく混雑していない。開通後は物珍しさもあり何度か乗った。車両も連休前などを除くと空いていることも多く、ゆったりとした感じがする。不満な点は、金沢での接続があまりよくないこと。特に停車駅のすくないかがやきで30分ほど待つこともあり、米原周りの方が速い時間帯が多く本数も多い。

 

 北陸新幹線ができて劇的に料金が下がったのが飛行機だ。金沢以北では乗り換えなし、本数も多く、時間に融通が効く少し時間がかかっても駅から乗り降りできる新幹線の利用車が増え日本航空(JAL)全日本空輸(ANA)は東京便を事前予約なら新幹線より安い価格に値下げした。2017年10月現在の料金は75日前のスーパー先得、55日前のウルトラ先得で日にちと便によっては8000円を切ることもある。前方の座席で2列または3列幅広シートのクラスJもプラス1000円か2000円。新幹線よりもお得感がある。

 ANAも基本的に同じだが、プレミアムクラスの価格などJALより少し高い。また新幹線開通後の減便でJALが一日5便、ANAが4便と少なく、都合のいい時間に乗れないという不便さはある。羽根に邪魔されない窓側の予約はあまり安い便ではできない。急に予定が変わってキャンセルすると半額ぐらいしか返ってこない‥などの難点もある。

 

 それでも東京まで片道1万円を割る魅力は大きい。家からはETCなら金津インターで乗って安宅パーキングエリアで降りられるので往復1580円、ガソリン代が800円程度、駐車場も値下げされ一泊2日なら1000円。あわせて飛行機代以外の諸経費が3400円程度。飛行機代が片道1万円とすると往復でしめて23400円。車で小松空港までほぼ30分で行けて、まさに安くて早い。会議などで予定が決まっているときはかなりの割合で飛行機を使っている。ただ急に予定が変わって高額のキャンセル料金を払ったことはある。

 

 車窓、機窓の風景はそれぞれにいいところがあり、今後リポートしていきたい。一言で言うと飛行機と東海道新幹線は左側の富士山、北陸新幹線は右側の北アルプスが魅力だ。車窓、乗り心地など後日書いてみたい。

白山小規模連続地震まだ気になる

 2017年10月10日ごく小規模ながら連続地震を観測した白山。気になる出来事なので気象庁の資料などをもとにもう少し詳しく見てみたい。気象庁地震火山部火山監視・警報センターは11日10時10分「白山の火山活動開設資料」を発表した。

 この資料によると白山では10月10日22時3分山頂付近の深さ3キロ付近を震源とするM2.3の地震が発生、その後11日朝にかけて小さな震幅の地震が続き10日22時から11日8時まで10時間で108回記録された。また10日一日では118回だった。

 白山山頂から12キロ離れた白峰監視カメラからの映像でも変化は見られず火山性微動もないことから「過去の一時的な地震増加と同様の活動で噴火の兆候は認められない」としている。

 今回の地震はすぐに噴火ということにはつながらなさそうなので一安心だが、日本の活火山はいつ噴火してもおかしくないことは常に意識しなければならない。2014年の御嶽山噴火のように安心していた山が突然噴火し大きな被害を出すこともある。白山が噴火すると少なくとも石川、福井、岐阜の3県に大きな影響がでる。特に今回は大きな噴煙を上げた、宮崎県霧島連山の新燃岳の噴火と時期が一緒だっただけに気がかりではある。

 

噴火から1ヶ月ほど後に羽田発小松行きの機内から撮影した御嶽山。まだ噴煙が見えた

 

 白山は3つの峰で構成され最も高い御前峰が2702メートル。高さは低いが、形の美しさ、雪深くて真っ白な姿が長く見えることなどから富士山は、立山と並んで日本3名山の一つにも数えられ(この選択はいろいろな意見があると思います)多くの登山客でにぎわう。

 ことしは越前の僧泰澄が始めて登ってから1300年。石川県、福井県の両県で開山1300年の記念事業などが行われた。

 

白山で1日で100回以上の小さな連続地震

 2017年10月10日、気象庁や防災のホームページなどによると石川県、岐阜県にまたがり福井県にも近い白山が山頂付近を震源とする小さな地震が118回を数えた。24時間の地震が100回を越えたのは2014年12月16日以来ほぼ3年ぶり。最高の規模はM2.3と小さくいま噴火の可能性があるという訳ではないが。かつて噴火し古文書や古絵図に記録が残っているだけに油断はならない。

 

 気象庁のホームページによると白山は有史以来少なくとも8回噴火している。特に室町時代後期の天文から天正年間は活動が活発で1554年から56年(天文23年から弘治2年)には小規模な火砕流が発生し、下流の加賀の手取川がにごり魚が死んだとの記録もある。当時白山を収めていた福井県勝山市の平泉寺には白山から赤い炎が上がる絵が残っている。

 

 いま白山は日本の111の活火山のうち気象庁は常時観測火山に指定し、地震計や空振計などを置き24時間体制でウオッチしている。噴火警戒レベルは1「活火山であることに留意する」となっている。噴火への警戒がいわれるようになった富士山と同じレベルだ。白山はことし2月17日にも40回以上の地震が起こった。

 

 白山は越前出身の僧泰澄(たいちょう)が717年(養老元年)に開いたと言われる。現在の福井市麻生津に生まれ、現在の越前町の越智山で修行して十一面観音を信じ、717年に白山に登り勝山市に平泉寺をたてた。全国の白山神社のもとになった白山信仰の開祖でもある。

 

 白山は北陸線で福井から金沢方面に向かうとき、飛行機で小松空港から羽田空港に向かうとき天気がよければ見える。冬の真っ白な姿は本当に美しい。

JR北陸線からみた白山=2016年12月小松市から

 ことしは泰澄が白山を開いてことしで1300年。地震は山が泰澄をしのんでいるのか、いつもの平常な営みのひとつか、新たな変動への予兆か。しばらく注目していきたい。

路面電車が生きている富山市

 北陸新幹線に乗り、2年ぶりに富山駅に降りて驚いた。新幹線からJRの改札を出たコンコースの向こうに電車が見える。富山駅に接続しているもともと北陸本線だった「あいの風富山鉄道」ではない。黒部宇奈月へ向かう富山地方鉄道が乗り入れたのかと思ったがそうでもない。

 

富山駅に直結した富山地方鉄道の市内電車。

屋内のホームに少し小さめの電車。近づいてみると富山市内を走る路面電車だった。大きなターミナル駅の中に路面電車が入ってきたのはあまり例がないのではなかろうか。

 広島、鹿児島、高知、松山、札幌‥。路面電車が今でも現役で活躍している年は全国にそれなりの数で残っているが、その中でも現在進行形で市電が発達し続けているのが富山だと思う。わが福井県の福井市も異なる鉄道会社が相互乗り入れして路面電車で走るというなかなかに高等な技を展開しているが、富山には及ばない。

 コンパクトシティーを目指す富山市は路面電車に力を入れてきた。市内を走る路面電車は富山地方鉄道が運行する。路線は富山駅から南富山駅までの第1系統、富山駅から富山大学までの第2系統、さらに2013年から市内の中心部を回る環状線の第3系統とが加わり3路線で運行されている。2015年に富山駅内に乗り入れした。

 富山駅乗り入れにはさらなる大きな目標がある。富山駅の反対側、富山駅から富山港に面した岩瀬浜駅まで8キロのJR富山港線が2006年に第3セクターの富山ライトレールの運営に変わった。車両はJRの電車から低床電車となり、一部が路面電車と運行されるようになった。この富山ライトレールと富山地方鉄道の市内電車を富山駅で結ぼうという南北接続計画だ。富山駅が接続場所となる。2020年開通予定だったが、2019年に早まるとの見通しも出ているという。

 

 富山駅を出ると広場になっていて次々にやってくる電車が見える。5分から10分間隔で走っているという。セントラムの愛称で親しまれている低床電車や、古くからあらレトロ電車。見飽きない。

 富山の飲み会を終えて夜駅に戻ったら、「貸し切り」と行き先表示板に書かれた電車が入ってきた。電車を貸し切って市内を一周しながら宴会をすることもできるという。電車の街富山はなかなかに深い。

えち鉄、福鉄路面相互乗り入れを体験

 よみがえった2つの私鉄

福井県内には2つの私鉄が走っている。福井市からみて北と東側に向かって走る「えちぜん鉄道」。南に向かって走る「福井鉄道」。小さなローカル鉄道だ。どちらも自動車の利便性に押され、経営は苦しく廃線の危機に直面してきた。

坂井平野を走るえちぜん鉄道

特にえちぜん鉄道は、前身の京福電鉄が2000年と2001年に人身事故を立て続けに起こして運輸省(現国土交通省)から運行停止命令を受け、走ることが出来なくなった。安全対策に多額の経費がかかることから京都市に本社のある京福電鉄は廃線方針を打ち出した。

住民や沿線自治体から存続を求める声が強まり、2001年6月の全面運行停止から2年後に第3セクターのえちぜん鉄道が発足。永平寺線は廃線となったものの、福井市と坂井市の三国港駅を結ぶ三国芦原線と福井市と勝山市を結ぶ越前本線の2ルートが存続することが決まった。2003年10月完全に運転再開した。車両に女性アテンダントを乗せ、新しい駅をつくるなどこれまでになかったサービスで乗客を増やしている。

もう1つの私鉄福井鉄道は福井市の田原町駅から越前市の越前武生(旧武生新)駅までのルート。かつては何本もの支線があったがいあまは1線だけ。福井市内の一部が路面通行となっているため、郊外電車が路面を走るということで、電車好きな人には知られていた。福井市から鯖江市を通って武生市までJR北陸本線が並行して走っているためもともと経営は苦しく2007年福井鉄道は「事業者単独での存続は困難」と表明。最終的に線路などの用地は福井県と沿線3市が取得し、運行は助成を受けた新会社が引き継いで継続することになった。

福井県や自治体が運行に関与することになり、利用者の立場に立ったこれまでになかった取り組みがおこなわれるようになった。その大きな成果が2つの私鉄の相互乗り入れだ。もともと福井鉄道の始発駅で乗り換えてきたのが、この駅で線路を接続して乗り入れられるようにした。

 高さが違う電車

福井鉄道はもともと路面と郊外電車の両方を通るためホームが低いが、えちぜん鉄道はホームが高くそのため乗降口の高さも高くそのままでは福井市内の路面部分では乗り降りできない。そのため相互乗り入れするえちぜん鉄道の電車は低床電車となった。相互乗り入れ区間も田原町から6駅先の鷲塚針原駅までに限定し、この間の駅はホームの先に低いホームを延長したり、新たなホームを作ったりした。

 ゆのまちから鷲塚針原で乗り換え

あわらゆのまち駅に入ってくるえち鉄福井行き

2017年6月初め久しぶりにえち鉄を利用する機会があり、あわら湯のまち駅から福井市の福井市役所駅まで乗ってみた。湯のまち駅で市役所までの切符を買い乗車。福井行きのいつものえち鉄の床の高い電車に乗りまず鷲塚針原駅に向かう。

17時19分あわら湯のまち発、鷲塚針原駅に39分着。えち鉄電車が到着した従来の島型ホームの左側に明るい紺色の電車が止まっている。「FUKURAM(フクラム)」の愛称で呼ばれている3両編成の越前武生行き車両だ。ホームも低い。ドア越しにホームの高さの違いがよくわかる。

 

低床電車の車内。少し狭い

乗ってきたえち鉄電車が出発した後、線路を渡ってフクラムに乗り込んだ。

この駅で乗り換えたのは一人だけだった。この駅から新たに乗り込んできた人と乗客2人を載せてで17時49分発。次の中角駅は低床化の対応工事が行われていないため、通過し九頭竜川を渡って新田塚に停車。さらに日華化学前、八ツ島と10年前えちぜん鉄道が新たに設けた駅に停まる。ホームが低床で乗り降りできるよう先端が低く延長されている。沿線の高校生らがどんどん乗り込んできて福井大学前では席は空いていない。

 田原町で運転士交代

田原町駅では右側の線路に入りいよいよ福井鉄道に入る。さらに高校生が増えてぎっしり満員の状態。ここで福井鉄道の運転士に交代する。

18時2分発。ここからは旧国道8号線を路面電車となる。左右に2車線づつの道路を従え、道の真ん中を複線で走る。交通信号で止まることはあるが、夕方の渋滞でのろのろ進む車を横目に快適に進み、あっという間に市役所前に到着した。ほぼ5分間の路面の旅だった。この電車が終点の越前武生に到着するのは18時47分。相互乗り入れの運転時間はほぼ1時間。いずれチャレンジしてみたい。

HP よみがえる鉄路