雑節・入梅(にゅうばい)
七十二候・腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)

6月11日は七十二候では二十六候の腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)。蛍が現れるころをいう。雨が多い季節、蛍も生まれて小川の付近を飛び回る。
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この日は雑節の「入梅」。今年は平年よりやや梅雨入りが早く近畿は6月9日、北陸も入梅より一日早い6月10日に梅雨に入った。6月11日も朝から少し雨が降った。
中国で生まれた二十四節気や七十二候のほかに日本で生まれた季節の変化を表す言葉が雑節だ。日本の風土や生活にあわせた言葉で今では9つの言葉が伝わっている。その中でも最もの中でもよく知られている言葉が「入梅」だ。暦の上で梅雨に入る頃をいう。

【歳時記】夏の季語
焚き火してもてなされたるついりかな 白雄
樹も草もしずかにて梅雨はじまりぬ 日野草城
ニコライの鐘の音色も梅雨に入る 茂木連葉子
吹く風に花の色ある梅雨入りかな 井上康明

前の雑節は八十八夜 5月1日
次の雑節は半夏生 7月1日
次の七十二候は梅子黄(うめのみ きばむ)


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