小寒、雪はないが寒くなってきた・二十四節気

二十四節気・小寒

「小寒」は冬の5番目の節気で「寒の入り」の日。1月5日のことが多いが6日の年もある。ことし2018年は1月5日だった。

芸事やスポーツの寒中稽古が始まる日。「きじはじめてなく」「かささぎはじめてすをつくる」などの言葉がある。太陽黄経285度。

福井市の最低気温は1度ちょうどで、平年より0.1度、前日より0.7度高く冷え込みは感じられなかった。最高気温は5.7度で前日より1.4度高くなったが平年より1.6度低かく、日中は肌寒かった。

東京も最低気温1.4度、平年より0.1度、前日より1.4度高い平年並みの朝だった。昼の最高気温は6.3度、平年より3.7度、前日より3.3度低く、小寒らしい寒い日中とだった。

小寒の日、1月5日の朝の空

次の二十四節気は大寒。今年は1月20日となる。

稲を水に浸す睦月、今は人が集まる月

和風月名・1月は睦月 2018年

1月1日午後の虹。初日の出は見えなかったが空にアーチがかかった。

1月の和風月名は睦月(むつき)。身分の上下なく、老若男女、親族一同が集まって睦びあう月といわれるが、歳時記などでは稲の穂を初めて水に浸す月とも書かれている。気象好きとしてはこちらの意味をとりたい。旧暦の1月は現在の2月。ことし2018年だと2月16日が旧暦の1月1日となる。少しずつ水が温み始め田植えの準備を始める頃となる。また今年の1月1日は旧暦では11月15日となる。

新暦の1月は寒さまっただ中。正月で人が集まり寄り添うことから、睦月の意味も変わってきたのだろう。今年の1月1日も大平洋側では好天で初日の出が見えたところは多かったようだが、日本海側では曇りか雨や雪。福井県でも明け方はやや強い雨だったが、昼には青空も見えた。ことしも積雪はなかった。

和風月名・12月は師走

和風月名・2月は如月

冬至、寒さが緩んできた 二十四節気

二十四節気・冬至

冬至の前に寒波去り雪も消えた=12月21日朝

 冬至。1年で最も昼が短く、夜が長い日。北半球では最も太陽から遠くなり、昼間の太陽は最も南に傾く。東南東の方向から日の出し、西南西に沈む。2017年の冬至は12月22日。2016年は12月21日、来年2018年は今年と同じ12月22日だ。

光芒を伴う朝日、夏よりずっと右側、南東方向から上がる

 国立天文台のホームページによると今年の日の出時間は東京が6時47分、日没は16時32分。昼は9時間36分。

 前日21日は日の出6時47分、日没16時31分。こちらの方が昼は9時間35分と実は1分短い。

 23日は6時48分、16時32分と昼は9時間35分。

 また筆者の住む福井県では福井市は冬至の日の出7時2分、日没16時45分と昼の時間は9時間44分と東京より長い。また冬至の前後の日21日は7時2分日の出16時44分日没、23日は7時3分日の出16時45分日没で昼が1分短いのは同じだ。

 1分刻みの表示ではちょっと数字が合わないが、秒単位で計算すると違ってくるのだろうか。

冬至の夕日。夏ならほぼ正面に日が落ちるのだが、ずっと左に南西に寄っている

 冬至というと夜が長いということから日の出が最も遅いようなイメージもあるが実際はこれからまだ遅くなる。

 東京では今年の12月31日が6時50分、来年1月1日から13日までは6時51分と最も遅い。

 福井でも12月31日に7時6分となり1月12日まで遅い日の出が続く。

 冬至はこの日以後日が長くなることから「一陽来復」と言われた。粥や南瓜を食べる習慣もある。ゆず風呂にはいるところもある。「雪下出麦」(ゆきわたりてむぎいずる)など言われてきた。

寒さの緩んだ冬至。民家の裏では集めた木の枝を燃やしていた

次の二十四節気は「小寒」。年が明けて1月5日となる。

「大雪」に導かれ少し雪模様、のち快晴

二十四節気・大雪

大雪の前日12月6日は山は少し白くなった。雲も冬の雰囲気

旧暦二十四節気の「大雪」は「雪がますます強くなるころ」の意味がある。

現在の暦は12月初めなので、本州では雪が降り始める頃が多い。

2017年は12月7日。この言葉に呼び込まれたのが寒気が日本列島を多い12月5日から九州でも初雪を観測するなど雪模様の地域が増えてきた。福井でも5日は雪やみぞれがちらつき、6日も冬型の気圧配置となり朝は山沿いで積雪があった。

大雪には日本では次のように言われている。(平凡社・気象の事典から)

閉塞成冬(そらさむくふゆになる)

熊蟄穴(くまあなにこもる)

鮭魚群(さけのうおむらがる)

大雪は12月7日か8日。最近は12月7日が多い。2016年、2015年は寒くなく好天だった。
今年も前日までの寒さが嘘のように大雪の7日になって急に暖かくなった。

福井も晴れ。小松空港から羽田空港に向かってもずっと好天で雲に妨げられずきれいな風景を楽しめた。

白山は山頂に少し雲がかかっていたが、立山や御岳山、そして富士山も美しかった。東京の直前で地平線近くの雲に隠れた。

次の二十四節気は1年で最も昼の短い日冬至。

今年は12月22日が冬至となる。

12の月の中で唯一月が付かない師走

季節の言葉・師走

12月1日2017年の最後の月が始まった。冬の始まりの月でもある。

旧暦の呼び名は「師走」。1月から12月まで毎月の呼び名はあるが、その中でも最もポピュラーな名前だろう。一方で気象に由来したり、季節感のある名前がある中「師走」はちょっと違和感がある。

1月「睦月(むつき)」

2月「如月(きさらぎ)」

3月「弥生(やよい)」

4月「卯月(うづき)」

5月「皐月(さつき)」

6月「水無月(みなづき)」

7月「文月(ふみづき)」

8月「葉月(はずき)」

9月「長月(ながつき)」

10月「神無月(かんなづき)」

11月「霜月(しもつき)」

12月「師走(しわす)」

こうしてみると月が付かないのは師走だけ。

ほかは霜が降る霜月、卯の花が咲く卯月など気象がゆかりだったり、七夕に本を干す週間からきている「文月」など古くからの週間や信仰に密着している言葉だ。文月は万葉集にもでてくるという。

師走の由来は僧が年末に忙しく走り回ることから付いたという。平安時代に「師馳す」という言葉があるそうでそれが語源という説も見かけた。もともとは「師走月」と呼ばれていたのが月がとれたのか。いろいろ気になる。

冬の始まり12月1日の空は朝から冷たい雨が降り、時々青空も見える変わりやすい天気だった。

師走、冬の始まりの12月1日の空は雨模様だが、時々青空が見えた

晩秋を彩る「小春日和」

「小春日和:雲ひとつない快晴が続いた。昼の月もくっきり。

 季節の言葉・小春日和

しばらく寒い日が続いていた11月後半。11月28日は朝から暖かかった.快晴の空が広がっても放射冷却で早朝は寒かったが、すぐに気温も上がり、午後はコート無しで外を歩けた。まさに「小春日和」という一日だった。

「小春日和」とは晩秋から初冬にかけてにみられる暖かく穏やかな晴天をいう(平凡社・気象の事典より)。陰暦10月の別称で、現在の11月から12月初めをいう。俳句では冬の季語だ。欧米ではインディアンサマーという。間違って冬の終わりの言葉と誤解している人もいる。

11月28日の福井市の最高気温は18.5度、前日より5度、平年より5.5度高かった。ほぼ一日中雲のない快晴だった。

午後4時頃もう夕暮れの雰囲気だが、いつもより空は明るく水も温かそうに見えた

二十四節気小雪は寒かったが青空も

二十四節気・小雪

県境の山は少し白く

小雪。二十四節気では雨が雪に変わるころ。木々の葉が落ち山が少し白くなるころをいう。2017年は11月22日だった。

福井市の最低気温は1.2度。平年より4.4度低く、前日より1.1度低い寒い朝だった。

11月中旬になった急に寒くなってきた。11月19日は初あられも観測、道や空き地が一瞬白くなった。

21、22は青空が見えたが温度は寒い。

小雪は「虹蔵不見」(にじかくれてみえずと)されているが、雪の多い日本海側では天気が目まぐるしく変わり、いわゆる「天気雨」がよく現れ、かえって虹が見える季節でもある。

暖かい立冬、きれいな巻雲広がる

立冬の朝、青空に巻雲広がる

二十四節気・立冬

2017年の立冬は11月7日。

立冬は二十四節気のひとつ。冬の初めを意味する。

「気象の事典」によると「山茶始めて開く」ころで山茶花(サザンカ)が咲き始めるころとなっている。旧暦では立冬から立春までが冬。現在の暦では季節が会わないが、木枯らしが吹き始めるころで、冬への心構えを持ち始める頃でもある。

ことしの立冬は暖かかった。福井市では最低気温が8.1度と10度を割り平年より0.5度低く肌寒かった。しかし日中は天気もよく最高気温が23.7度と平年よりも6.0度も高い寒暖差の大きい一日だった。

空も青空が広がり風は弱く、きれいな巻雲が一日中広がった。

東京では10月31日に木枯らし1号を記録しているがこちらではまだ風が強く寒い日はない。

立冬11月7日、夕方も巻雲

次の二十四節気は「小雪」。2017年は11月22日。だんだん本格的な冬が近づいてくる。

霜降の日に台風、霜でなく雨風

 霜降・二十四節気

1 0月23日は二十四節気の「霜降(そうこう)」。霜が降り始める時期を示す言葉だが、ことしは大型の台風21号が太平洋から接近し日本海側の福井でも22日夜から強風が吹き荒れ、激しい雨が降った。

この季節遅れの台風は、23日には静岡県に上陸。観測史上3番目に遅い上陸の日時となるなど「霜降」という言葉の雰囲気とは全く違った天気だった。ただ富士山が初冠雪し、北海道の札幌で初雪が降るなど寒い一日となった地点もあった。

霜降の朝、車から見る風景が前日と一転しているのに驚いた。平野の水田地帯のあちこちでまるで春のように田んぼに水が張っていることだ。大雨警報が出され、雨が降り続いたことで稲刈りが終わった水田に自然にたまったようだ。稲刈り前の水田は実った稲が水につかって大変そうだった。

台風で地面に落ちた柿の実

家の近くの柿の木は前日まで赤い柿のみがいっぱいなっていたが、一夜で多くの実が下に落ちていた。

秋土用、涼しくなってきた

 10月20日は2017年の「秋土用の入り」。

 「秋土用」は決まった間隔でやってくる「二十四節気」とはまた違う「雑節」と呼ばれる季節の言葉の1つだ。二十四節は地球の公転を元に空に昔の人が描いた黄道という太陽の道上の太陽の位置で1年を24等分して決められいるが、立春、立夏など雑節は季節の変化を元に定められた言葉だ。

 二十四節気よりもさらに季節感のある言葉も多い。ウナギを食べる風習が根付いている夏の「土用」が知られているが、年に4回もあり、期間も18日と長い。

 立春前日までの18日間が冬土用、立夏の前が春土用、立秋の前が夏土用、そして立冬の前が秋土用となる。昔の人はこの土用の期間にに次の季節の準備や心構えのしたのだろう。

 秋土用は10月20日から始まることが多いが、年によって1日前後することもある。そしてことしは10月20日から11月6日まで。

 土用が終わった翌日の11月7日が「立冬」。暦の上では冬になる。

 

少し街路樹が赤く色づいてきた=2017年10月20日朝

10月19日の最高気温は16.7度、平年より4度以上低く涼しいというより少し肌寒かった。

 10月20日は最低気温は13.8度と平年並みだったが、曇り空で日中の肌寒さは続きそうだ。

 

 毎年の二十四節気と雑節の日付は国立天文台暦計算室のページに載っている。