運転再開への主な経過
(2003年)

 
全線開業2週間遅れで10月19日
 8月21日 えちぜん鉄道は取締役会を開き勝山永平寺線の永平寺口−勝山間の開業を当初予定の10月5日から2週間遅らせて10月19日とすることを決めた。同区間の線路などの傷みが大きく枕木を1200本取り替えるなど追加工事に時間がかかるため。
 
沿線、福井駅乗り入れ高架を要望
 8月21日 福井市など沿線9市町村は福井駅への乗り入れについて、県のいう路面電車方式の地上乗り入れでなく、JRの上部の高架方式にするよう要望した。

 
三国花火に5000人利用
 8月11日 三国町の三国花火大会で利用者5000人超え
 
三国芦原線が全線開業
 8月10日 三国芦原線の西長田-三国港間の運行が始まり全線開業

 
三国港で出発式
 8月 9日 三国芦原線で開業前イベント。三国港で出発式

 
西長田-三国港間の運行承認
 8月 7日 中部運輸局が三国芦原線の西長田−三国港間の運行を承認

 
営業開始 2年1ヶ月ぶり電車運行
 7月20日 営業開始

 
開業前イベントで満員
 7月19日 開業前日イベントがあり150円で一日乗り放題。両線とも満員だった。

運行を承認、駅の業務開始
 7月16日 中部運輸局が運行、開業を承認。えちぜん鉄道は駅員が常駐する11の駅で定期券や記念乗車券の発売を始めた

 
福井駅乗り入れを論議
 7月11日 福井県会などでJR高架後の福井駅への乗り入れ問題を論議。県は高架下への路面電車方式を主張、福井市は当初の計画通りの3階建て高架方式での運行を求めている。
 中部運輸局の保安・業務監査が終了
 
 
運輸局が保安、業務監査
 7月7日 運行再開を認めるか判断するための中部運輸局の保安・業務監査が始まる。
 
19日に開業前イベント
 7月4日 えちぜん鉄道は開業前日の7月19日に、福井口駅や永平寺口駅、西長田駅などで記念イベントを開催、上下50本の電車を走らせ150円で一日乗り放題の記念切符を販売することを発表した。山岸社長も7日からの中部運輸局の保安監査を前に初めて車両に乗り安全を確認した。
 
 全線開通は10月5日
 6月20日 えちぜん鉄道は取締役会で、勝山永平寺線の永平寺口駅―勝山駅間を10月5日に開業することを決めた。全線の開業日程が決まった。 また、勝山永平寺線、三国芦原線それぞれ上下線合わせ、68本ずつの運行を予定していたが、愛知環状鉄道から譲り受ける車両の改造に時間がかかるため6往復を来年3月ごろまで運行を取りやめることも決めた。


 
7月20日部分開業決まる
   
三国芦原線全線は8月10日
 5月15日 えちぜん鉄道は取締役会を開き7月日に三国芦原線の福井−西長田、勝山永平寺線の福井ー永平寺口間を7月20日に開業することを決めた。西長田−三国港間は8月10日に開業。永平寺口−勝山間は9月下旬から10月上旬に開業、全線開通となる。
 両線のダイヤも発表された。
 
1年10ヵ月ぶり電車試験走行
  
   2線で安全を確認
  5月1、2日 「えちぜん鉄道」は1、2日の2日間全線で電車を実際に走らせて軌道設備などの機能確認を行った。2001年6月の京福電車事故以来、1年10カ月ぶりの走行。
 福井―永平寺口と福井口―西長田間の軌道整備工事が終了したのを受け、電車が正常に運行できるかを調べた。愛知環状鉄道から譲り受けた車両が、京福より幅が10センチ広いため、駅のホームを安全に通過できるかなども調べた。

 
社内に接客乗務員
  
「あわら湯のまち」と「福大前西福井」に駅名変更
 4月17日 えちぜん鉄道は十七日、取締役会を開き、7月の部分開業から車内にアテンダント(接客乗務員)を置くことを決めた。幼児や身障者へのサポート、沿線の観光案内、回数券の発売、無地駅での定期予約受付などを行うという。自転車の積み込みのサポートも行う。長野県のしなの鉄道がアテンダントを配置している。
 駅名について三国芦原線の「西福井」を「福大前西福井」に、「芦原湯町」を「あわら湯のまち」に変更する。
 「西福井」は今年統合して総合大学となる福井大の名を加えた。「芦原湯町」駅は、漢字では読みにくいと地元芦原町が平仮名への変更を望んだ

 
初乗り150円、平均15%引き下げ
 3月20日 えちぜん鉄道は取締役会を開き、旧京福より平均15%運賃を引き下げることを決めた。2キロまでの初乗りを150円(京福は170円)に設定。福井―越前開発、福井―西福井がこの料金となる。また、三国芦原線の福井―三国港間、勝山永平寺線の福井―勝山間はいずれも七百五十円とし、京福の九百円から引き下げる。
 ダイヤは朝夕のJR特急などとの接続や通勤通学時間帯の充実を重視した編成にするとともに、十月の全面開通後は毎週金曜日に限り、午後11時台に福井発三国港、勝山行きを各1本運行する方針を固めた。
 「愛知環状鉄道」から車両譲り受け
 3月4日  えちぜん鉄道は、愛知県岡崎市の第三セクター「愛知環状鉄道」から、1987年型の車両4両を無償で譲り受けることが決まった。愛知環状鉄道は愛知万博を控え、最高時速110キロの新型車両を順次導入。同博覧会までには、すべて入れ替える計画。
 譲り受けた車両は最高時速約85キロ、クーラー、ATSがすでに取り付けられている。

 
青、白、黄の車両デザイン決定 
    
東古市を永平寺口駅に
 2月20日 えちぜん鉄道の取締役会が開かれ白を基調にイメージカラーの青のストライプとドア部分に黄色が入った車両のデザインが決まった。 京福から譲渡された25両を数年間で入れ替えるとの計画も示された。
 東古市駅は「永平寺口」駅に名前が変わる。3月の取締役会でダイヤや料金を決める。
えちぜん鉄道に引き継ぎ
 2月1日 えちぜん鉄道に事業引継
 
福井口でお別れ会
 1月25・26日 福井口駅で京福電鉄越前線お別れ会
 
えちぜん鉄道に認可書
 1月17日 京福電鉄からえちぜん鉄道への鉄道事業譲渡譲受申請が国土交通省から認可された。名古屋の中部運輸局に山岸社長に認可書が交付された。2月1日付け。
 
7月初旬から3段階で開業
 1月16日 えちぜん鉄道の取締役会が開かれ早ければ7月初旬から9月下旬までに3段階で運行を始めることを決めた。2月から工事に着手する。
 
第1段階 福井−東古市(10.9キロ) 福井口−西長田(11.7キロ) 7月初旬から中旬開業
 
第2段階 西長田−三国港(13.5キロ) 8月初旬から中旬開業=三国芦原線全線開通
 
第3段階 東古市−勝山(16.9キロ) 9月下旬から10月上旬開業=全線開通
 
 社員採用は京福から30数人を受け入れ、1月の公募でさらに30人を確保。最終的に運転士30人を含めた90人の体制にする予定。また取締役会では料金値下げやダイヤ改定なども話し合われた。
 
福井−東古市、福井−西長田で先行開業
 
1月8日 えちぜん鉄道社長の山岸勝山市長が市役所で記者会見し今年8月に勝山永平寺線の福井−東古市(永平寺町)間と三国芦原線の福井ー西長田(春江町)間を先行して部分開業する見通しを示した。さらに10月頃に全面開業を目指す。16日の取締役会で決定する。

 存続問題2002年の経過
 存続廃線問題2001年までの経過
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