京福電鉄永平寺線静かに消える
永平寺線が2002年10月21日廃線となった。1925年9月以来77年の歴史を閉じた。2001年6月24日の越前本線の事故で福井県の京福電鉄が運行停止して以来一度も電車が走ることなく、レールが錆び付いて1年4ヶ月。寂しく廃線の日を迎えた。
 始発東古市から終点永平寺までわずか6.2キロ。
 ピーク時には年間245万人の乗客があったが、2000年は14万人に減っていた。
 永平寺町内だけを走った小さな路線をたどった。

【各駅の風景】
 東古市  諏訪間  京善 市野々 永平寺

【歴史】
1924(大正13)年3月 永平寺鉄道株式会社設立
1925年 9月16日 永平寺口(現諏訪間)−永平寺門前(現永平寺)間5.8キロで開業
1929年 8月14日 金津(現芦原温泉)−新丸岡(後本丸岡)間開業
1937年12月10日 新丸岡−永平寺口開業し福井県の嶺北地方を横切る有力路線に
1944年10月11日 京福電鉄に併合される
1969年 5月15日 金津−東古市間を廃線
2000年12月17日 永平寺線の電車がブレーキ故障で越前本線に進入し、東古市−志比堺間で正面衝突事故
2001年 2月23日 事故発生から68日ぶりに永平寺線の運転再開。
2001年 6月24日 勝山市の越前本線の発坂-保田間で正面衝突事故。半年間に2度の重大事故発生で福井県内の京福3線の全面運行停止。
2002年 2月18日 永平寺町が廃線に同意。


錆び付く鉄路 
迷走交差点