80億円は高いか
 大型プロジェクトと比較
  県立音楽堂は161億円

 京福電鉄の今後は廃線か、福井県と地元自治体による3セクかの二つしか道はない。3セクにする場合の最大の問題点は運転再開にまず14億円、その後10年間で70億円という巨額の経費のほとんどを県と自治体が負担しなければならないといいうことだ。この金額は京福が出してきたもので、実際はもう少し減らせるかもしれない。
 廃線としたら、線路の撤去費用などが必要となるのだから、3セクならその分は京福に負担させるべきとの意見もある。しかしいずれにしても大きな金額が必要なのは間違いない。この80億円という巨額を出してまで残すべきかどうかというのが9月末現在の焦点となっている。といっても80億といってもどれほどのものかなかなかピンとこない。選択の指針とするためこれまでの福井県内の大型プロジェクトの事業費をまとめてみた。(数字は福井新聞など参考)

 県立音楽堂(福井市、1997年完成)  
    建設費108億円 総事業費 161億円
        年間維持費2億円

 県立博物館(勝山市、2000年完成)
  建設費 90億円 総事業費 120億円

 県立図書館・公文書館(福井市、2002年完成予定)
 建設費 155億円

 エンゼルランド(県立児童館)(春江町2000年完成)
 総事業費 109億円

 県立病院新築 (福井市)
 総事業費500億円 建築費104億円

 福井空港拡張整備(春江町、凍結)
 総事業費1250億円 総建設費780億円 県負担488億円

 足羽川ダム計画(美山・池田町)
 総事業費 2200億円
錆び付く鉄路