白山三馬場の一つ長滝寺は岐阜県白鳥町の長良川鉄道の終点の一駅手前の白山長滝駅のすぐそばから境内が始まる。名前だけは長滝白山神社と長滝寺に分かれたもののいまも、神と仏が一緒に暮らしている。明治の廃仏棄釈のあらしも、仏像を守りぬいてきた。
昔はここから白山中居神社のある石徹白を通って白山に登った。
尊は金色の釈迦三尊像。力強い四天王が守る。いずれも鎌倉時代に彫られたもので、国の重要文化財に指定されている。
  

長滝寺は六谷六院三百六十坊といわれ、一万三千石の領地があったと伝わる。平泉寺と同じく比叡山の末寺となった。特に平泉寺が焼き打ちにあい、加賀馬場も一向一揆の標的になった後も、一人往時の姿をとどめ栄えた。

  三馬場の位置を考えると越前では、九頭竜川、加賀は手取川、美濃は長良川が近くにあり、昔の人の信仰をサポートした。そして今は三つの拠点とも鉄道の終点の駅に近い。 偶然とは言い切れないものを感じる
  
   泰澄と三馬場 

    明治初めの大逆転
   平泉寺の栄華
   白山神社

   白山の麓 白峰村
   信仰の村 石徹白と中宮神社