割った跡がくっきり

    恩賞にもらった初花の茶入れ
 家康が大坂夏の陣の恩賞にと忠直に送った「初花の茶入れ」は現在まで福井藩主だった松平家に伝わっています。

 忠直は結局加増されず恩賞がこれしかないことを知ったとき、必死で戦った部下に報いられないと投げつけて割ったといわれています。その後割れたところを接いで現在まで残ったということです。
 福井市足羽山にある市立郷土歴史博物館に2000年5月31日まで展示されています。
 室町時代に作られた瀬戸焼の逸品で高さ34.7センチ、口径11・2センチと実際に見ると大きいのに驚きます。
 茶入れの上蓋やその下の部分に接いだと見られる跡がはっきりと分かります。
松平家所蔵の初花茶入れ 上の部分に接いだ跡がくっきり

  初花の茶入れにはもう一つ不思議なことがあります。
 同じ名前の茶入れが旧尾張家の徳川美術館にあることです。

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