秋晴れの朝倉氏遺跡、紅葉はまだ

 福井市の一乗谷にある朝倉氏遺跡。戦国武将、朝倉氏の都で5代にわたって栄え、朝倉義景の時、信長に敗れ、三日三晩燃えたと言われる。1967年発掘が始まってことしで50年。国の特別史跡、特別名勝に指定されている。

 朝倉義景の館跡や庭園、町並みが礎石の段階まで復元され、いろいろな木が四季を彩る。特に春は義景館跡の唐門の後ろに植えられた糸桜が知られている。秋の紅葉の季節は赤く色づいた紅葉や黄色い銀杏が美しい。

 10月下旬、近くに用事があり秋の風景を見たかったので史跡を訪れた。秋晴れの空、きれいな紅葉をと期待したが、台風21号で木の葉が吹き飛ばされてしまったのか、色づいた木々は少なく、集めた葉や枝を作業服姿の人々が集めていた。遺跡の外れで葉っぱを燃やした白い煙が遺跡近くまで流れていた。

霜降の日に台風、霜でなく雨風

 霜降・二十四節気

1 0月23日は二十四節気の「霜降(そうこう)」。霜が降り始める時期を示す言葉だが、ことしは大型の台風21号が太平洋から接近し日本海側の福井でも22日夜から強風が吹き荒れ、激しい雨が降った。

この季節遅れの台風は、23日には静岡県に上陸。観測史上3番目に遅い上陸の日時となるなど「霜降」という言葉の雰囲気とは全く違った天気だった。ただ富士山が初冠雪し、北海道の札幌で初雪が降るなど寒い一日となった地点もあった。

霜降の朝、車から見る風景が前日と一転しているのに驚いた。平野の水田地帯のあちこちでまるで春のように田んぼに水が張っていることだ。大雨警報が出され、雨が降り続いたことで稲刈りが終わった水田に自然にたまったようだ。稲刈り前の水田は実った稲が水につかって大変そうだった。

台風で地面に落ちた柿の実

家の近くの柿の木は前日まで赤い柿のみがいっぱいなっていたが、一夜で多くの実が下に落ちていた。

乱層雲広がる、小雨も降り始め

10種雲形 乱層雲

 台風21号が本州に少しずつ近づいている10月21日、空は灰色の雲に覆われた。

乱祖雲が広がった10月21日の空。なんとなくもの悲しい

 朝は明るい高層雲が広がり雲を通して太陽が透けて見えたが、次第に雲が低く、厚い乱層雲になった。

 乱層雲は地上近くから、高くても2000メートルぐらいに広がる低い雲。空一面を覆って青空が見えることはほとんどない。どんよりした暗い空、一見あまり変化がなく、写真を撮っていてもおもしろみがないようにも感じられるが、二重、三重に高さの違う雲が重なり、グレーのアンジュレ-ションが時々面白い。

 この雲が広がると天気は次第に曇りから雨に変わる。最初はしとしとと降り出すので雨付きには歓迎される雲かもしれない。

 21日は夕方まで時々小雨がちらつくが日中は本格的な雨にはならなかった。午後4時過ぎにはもう空は暗く、気温も低くなんとなく寂しさを覚える一日だった。

HP 雲の百科

   10種雲形とは

秋土用、涼しくなってきた

 10月20日は2017年の「秋土用の入り」。

 「秋土用」は決まった間隔でやってくる「二十四節気」とはまた違う「雑節」と呼ばれる季節の言葉の1つだ。二十四節は地球の公転を元に空に昔の人が描いた黄道という太陽の道上の太陽の位置で1年を24等分して決められいるが、立春、立夏など雑節は季節の変化を元に定められた言葉だ。

 二十四節気よりもさらに季節感のある言葉も多い。ウナギを食べる風習が根付いている夏の「土用」が知られているが、年に4回もあり、期間も18日と長い。

 立春前日までの18日間が冬土用、立夏の前が春土用、立秋の前が夏土用、そして立冬の前が秋土用となる。昔の人はこの土用の期間にに次の季節の準備や心構えのしたのだろう。

 秋土用は10月20日から始まることが多いが、年によって1日前後することもある。そしてことしは10月20日から11月6日まで。

 土用が終わった翌日の11月7日が「立冬」。暦の上では冬になる。

 

少し街路樹が赤く色づいてきた=2017年10月20日朝

10月19日の最高気温は16.7度、平年より4度以上低く涼しいというより少し肌寒かった。

 10月20日は最低気温は13.8度と平年並みだったが、曇り空で日中の肌寒さは続きそうだ。

 

 毎年の二十四節気と雑節の日付は国立天文台暦計算室のページに載っている。

久しぶりの青空、小さな彩雲

 10月17日6日ぶりに朝から青空が広がった。雨上がりの空によく見られる空気の澄んだすっきりとした青空。白い雲もくっきり。太陽が白い雲に隠れた近くで雲が薄赤く色づいている様子が見えた。「彩雲」だ。

太陽の光を受けて少し雲が色づく。2017年10月17日の彩雲

 彩雲は雲の縁、端の部分が不規則に色づく現象。雲の粒、小さな水滴で太陽光線が回折し、色が分解されて雲に赤、緑、青などに色づく。巻雲、巻積雲が出ているときに現れる。17日はごく部分的な彩雲だったが、空広く色づくこともあり、古来は吉兆とされた。万葉集には「豊旗雲」と表現されている。

 彩雲は年に数回は見ることができる。現れる日は太陽が白く明るく、雲がくっきりとしている。

2016年11月24日の彩

 

光りの芸術

雨予報だったが青空、夕焼け続く

雨のち曇りのち晴れ

こんな天気が2日間続いた。

10月13,14日とも天気予報では曇り、雨という見通しだった。

未明には雨だったり朝になってもどんより曇っていたりしていたが

午後からは少しずつ青空が広がり夕方は夕焼けも見えた。

雨予報の空が晴れた方が青空が透き通っていたり

雲がくっきりしていたりする気がする。

初雁早朝の空、ベランダから確認

2017年秋最初に見たマガンの編隊飛行

 10月13日早朝、マガンの飛行、雁行を見た。2017年の秋、ことし福井、石川県に渡ってきたマガンの最初の目撃となった。明るくなってきた6時半頃、鳥の鳴き声が遠くから聞こえてきて、カーテンを開けベランダに出ると雨交じりの空に数十羽の群れがやってきた。

 

 マガンは国の天然記念物に指定されている渡り鳥。春から夏にかけて主にロシアなどで繁殖し、秋から冬日本で暮らす。日本では北海道や東北が飛来地として知られる。福井、石川県では加賀市の片野鴨池に逗留し、えさを求めて福井県のあわら市、坂井市に広がる坂井平野に日中飛来する。片野は西日本で最大の越冬地とされ、2000羽以上、多い年は数千羽に数える時もある。

2017年2月福井平野を飛ぶマガン
2017年2月福井平野を飛ぶマガン

 福井、石川県境に近い筆者の家は、片野から坂井平野への飛行ルートの下にあたり、この季節になるとマガンの飛行を眺めるのが楽しみになる。

 

 マガンの飛行が見えるのは早い年では9月終わりごろもあったが、最近は遅くなり数も減ってきた気がする。加賀市鴨池観測館のツイッターによるとことし初雁を観測したのは10月3日、2016年より11日遅れだという。

 

3日は5羽だったマガンは少しずつ増え10月11日には426羽に。福井県まで初越境したのは何日かわからないが、13日雨の朝、わが家の近くを通った群れは初のルートだった可能性もある

 

 HP 雁行記

セイタカアワダチソウが見ごろ?

 

 10月になると先っぽに鮮やかな黄色い花を付けた背の高い植物が急に目立つようになる。

 セイタカアワダチソウと名付けられた帰化植物だ。セイタカの名前通り高さが2メートル以上になることもある。家の側の土手にいつの間にか毎年花が咲くようになった。花はよく見ると小さな細い花びらの花が集まって大きな花のように見せている。以前は花粉が飛び散ってぜんそくなど秋の花粉アレルギーの元凶のように言われていたが、実際は花粉が広く飛び散る訳ではなく、ミツバチなどが寄ってきて受粉のための花粉を出す蜜源植物であることが研究でわかってきたようだ。

 もともと北アメリカ原産の植物で生け花などの観賞用かミツバチの蜜源植物として広まったとも言われている。

 10年以上前はこのセイタカアワダチソウが日本のススキの原に侵食し一面黄色い原っぱだらけになっていたが、増えすぎてかえって弱くなり いまはススキも精力を取り戻している。家の前のアワダチソウはまだ数本程度。このまま放っていくとどうなっていくか興味深くもあるが、ここにはスイセンも咲いているのであまり増えてほしくもない。枯らすかどうかちょっと迷う。

 

 セイタカアワダチソウも含め鮮やかな黄色の花は綺麗だ。春は菜の花畑が美しい。でも菜の花と思ったら実際は外来植物であることも多いらしい。堤防の土手に自生してきれいな風景となるオオキンケイギクなどいま一気に広がって在来植物を脅かしている。繁殖力の強いセイヨウアブラナも堤防を弱くすると駆除を求める動きもある。「美しい黄色い花には毒がある」のかもしれない。でも一面黄色い風景はやはりきれいだと思う。

三国サンセットビーチの夕景

福井県坂井市の三国サンセットビーチは晴れた日は丘や建築物に邪魔されず夕日が見える。さらに天気に恵まれれば日本海の水平線に夕日が沈むシーンも見ることもできる。ただいい天気で期待していっても日没直前に水平線に雲が出てきたり、もやがかかったり完全な海に沈む夕日が見える幸運な日は数回に1回というのが実感だ。

旧ホームページ「夕焼け朝焼け写真館」

サンセットビーチの名にふさわしいか

福井県坂井市三国町の三国サンセットビーチの夕焼け=2017年10月4日

 全国に何カ所かサンセットビーチ

 福井県坂井市三国町に「三国サンセットビーチ」と愛称を付けているる砂浜がある。ネット検索してみると日本で「サンセットビーチ」を名乗っているのは三国のほか沖縄県北谷町の「北谷サンセットビーチ」、広島県尾道市の「瀬戸田サンセットビーチ」がでてくる。三国はもともと三国海水浴場と呼ばれていたが、いつのまにか「サンセットビーチ」が

 サンセットビーチとはなかなか大げさな名前だが地図を見ると納得する。日本では太平洋側が朝日が見え、日本海側では夕日が見えるというイメージが定着している。基本的には正しい。でも日本海側のどこでも夕日が見えるわけでなく、場所によっては朝日が見えるところもある。夕日が見える海岸でもいつでも見えるわけでもない。

 夕日が見える条件、それは西の空に向かって風景が開けていること。サンセットというには海に沈む夕日が見えなければならない。サンセットビーチを名乗る以上は一年中、天気がいい日は夕日が沈む景色が見えることが必要条件だと思う。

 日本列島は基本的に東西に走る経線に対して、3,40度の角度で横たわっているため、日本海側の海岸からは北西に向いていることが多い。夕日は季節によって沈む方向が変わってくるため夕日が見えない時期もある。海が目の前にあっても全く夕日が見えない海岸もある。

 南北に走る海岸線が重要

 三国サンセットビーチは西から進んでくるとこの付近から海岸線の方向が変わり南北に走っている。浜辺に立つと見事に西の空が広がる。左右にも日没の視界を妨げる丘もなく天気さえよければ一年中夕日が見えることになる。

 夕日は夏至のころ最も右側、北西側に沈み、だんだん左に移動し秋分の日はほぼ真西。さらにどんどん南側に映り、冬至の頃は最も南西側に沈む。その後はまた北西側に動いていく。

 10月4日いい天気だったのでサンセットビーチに向かった。秋分の日の後なのでまだほぼ真っ正面に夕日が見える。砂浜には夕日を見ていたり夕日を入れながら自撮りする人たちもいた。夕日の上から韓国か中国から日本国内に行くのか東へ向かう飛行機も見えた。

飛行機が夕日の上を通った。
日本国内に向かう飛行機が海からやってきた

 いつでも海に沈む夕日が見える?

 地図で見ると北谷サンセットビーチもほぼ南北に海岸線が走っている。港になっているので左右から伸びている防波堤が季節によっては海の日没の支障になりそうにも見えるが実際はどうなんだろうか。近くのアラハビーチの方がいつでも完全な日没が見えそうにも思える。

 同じく地図で見ると瀬戸田サンセットビーチは瀬戸内海のしまなみ街道の生口島にある。海岸線は南北に走っているが、前に大きな大三島があるため、海の日没はなかなか見えなさそうなのだが、どうなのか。

 気象は?晴れが多い?

 地形で言うと坂井市の三国サンセットビーチがサンセットの名前からは軍配があがりそうだ。ただ気象の面では三国は晴れる日が沖縄や瀬戸内海より少ないという問題がある。特に冬の北陸の空はなかなかすっきり晴れた日が少ない。もしサンセットビーチコンテストというものがあるならばどこが一番だろうか。