豪雨、猛暑、逆行、異常続きの7月終わる

異常な気象が日常化した7月が終わった。前半は中国地方を中心に記録的な豪雨。いつもより早い梅雨明け。埼玉県熊谷市では国内の最高気温を更新。最後はいつもとは真逆のコースをたどり東から西へと進む台風。2018年冬は記録的な豪雪から始まり極端な気象が続く。2018年はあと5カ月。どんな空が待っているのだろうか。

7月の気象ニュース

豪雨は7月6日に本格化し特別警報が出された

梅雨は6月末に沖縄、関東で早々と明け7月は豪雨が終わると各地で次々と

台風12号は29日初めて伊勢湾側から紀伊半島に上陸、大阪、中得、九州へと進んだ。8月は九州南海上で一回転して大陸へ進む見通し。

2018年7月最後の夕日。台風後色鮮やかになった

台風12号遠ざかり青空、猛暑39度

太平洋上を普通とは逆に西向きに進行中の台風12号は7月29日三重県伊勢市で紀伊半島に上陸した。紀伊半島に東側から上陸するのは初めてだという。

見た目は爽やかでも外は暑い。39度近い猛暑戻る

奈良、大阪方面に進み大阪湾から瀬戸内海に抜け29日早朝は神戸、明石沖合を進んでいる。今後九州北部へ向かう予想。満月の満潮と重なった静岡県熱海市では高潮で旅館の大きなガラスが割れるなどの被害がでた。

台風12号が遠ざかった7月29日朝の空

台風から200キロ近く離れた日本海側の福井県では風もそんなに強くなく雨もほとんど降らなかった。青空も出ているが台風一過の爽やかさはなく蒸し暑い。

台風が再び熱波を呼んできて隣町の福井県坂井市春江では29日の最高気温が39.0度。前日よりも8.4度、平年よりも7.9度高く、部屋のエアコンが効かない。

 

台風29号近づき赤い夕焼け

異例西へ進む台風12号遠くの夕空も色鮮やか

2018年7月の台風12号は異例のコースを進んでいる。

台風12号は7月25日日本の南太平洋上で熱帯低気圧が台風になった。台風は北東、または北へ向かって最後に東へ旋回することが多いがこの12号は予想の段階から小笠原諸島を進んだ後は左旋回し西向きに方向を変えて大平洋側に上陸するとされてきた。それもだんだん左に寄り上陸地点予想も関東から東海、さらに伊勢湾の紀伊半島と変わってきた。28日午後8時の段階では三重県の伊勢、志摩付近が中心の予想円が描かれ、大阪、瀬戸内海、北九州という予想となっている。これまでの台風と全く逆のコースだ。

鳥が羽ばたくような雲。変わった形の雲が出てきた

台風が近づいてくるとかなり遠くでも風が吹きはじめ、空の景色が変わってくる。上空に強い風が吹いているためかレンズ雲も現れやすく、普段は見かけないような雲も現れる。夕方の空もいつもよりも色づいて不思議な雰囲気となる。

東海の海上を西に向かって進む12号から300キロ近く離れた福井県の上空の夕焼け雲の色鮮やかでしばらく見入っていた。

台風12号遠ざかり青空、猛暑

大暑、文字通り史上最高41・1度

二十四節気・大暑

2018年7月23日埼玉県熊谷市で日本の気象観測史最高のとなる最高気温41・1度を記録した。東京都青梅市で40・8度、岐阜県多治見市で40・5度を記録するなど広い範囲今年の最高気温を更新する猛暑を記録し日本で最も暑い一日となった。

夕方になってもまだ30度超え。夕日も暑苦しい

23日は二十四節気の「大暑」。文字通り暦の上でも最も暑い日とされる。今年は暦と現実が一致した。二十四節気はもともと旧暦をもとにしているため、実際とは少しずれがある。今回の一致は逆に言うともっと暑い日がさらに来るという恐れもある。

暑さのせいか雲の形も変わっている

Sample Content

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 夏の季語だ

兎も片耳垂るる大暑かな 芥川龍之介
念力のゆるめば死ぬる大暑かな 村上鬼城
次の二十四節気は「立秋」8月7日

命に関わる猛暑続き、夏土用入り

雑節・夏土用

「土用」は季節の変わり目を象徴する年に4回ある。4月の春土用に続くのが夏の土用で土用の丑の日に、全国でウナギを食べる風習がある。4つの土用のうち夏の土用が広く知られている。2018年は7月20日が土用入りで立秋までの18日間。

 7月20日が春土用入り

 7月20日と8月1日が丑の日

 8月6日が土用明け

 8月7日が立秋

丑の日にちなんで「う」のつくものを食べる習慣がある。万葉集のころから風習はあり、江戸時代に平賀源内が広めたという「ウナギ」を食べることが広がっているが牛の肉、ウリ、うどんを食べることも。これから本格化する夏を乗り切る体力をつけようという習慣だ。

土用の前から猛暑が続く。大地に蒸気が立ち霞む=2018年7月19日

だが2018年は土用を前に日本各地は猛暑に見舞われ、岐阜県多治見市で18日に気温40度を超え、19日も京都で40度間近になるなど既に異常高温。熱帯夜も続く。

また土用は虫干しすることもある。農作業でも節目で水田の水を抜く時期でもある。

土用は夏の季語

小豆買うて煮んとぞ思ふ土用入 高浜虚子

ふかぶかとしみたる雨や土用入り 木津柳芽

土用鰻息子を呼んで食はせけり 草間時彦

 

 

大雨が収まると梅雨明け 月末異例の逆走台風 7月

気象ニュース・2018年7月

【台風】台風7号は4日午後3時、日本海で温帯低気圧に変わった。

【台風】4日午後9時ごろ、マリアナ諸島付近で熱帯低気圧が台風8号になった。中心の気圧は1002ヘクトパスカル

【豪雨】気象庁は6日、福岡、佐賀、長崎の3県に大雨の特別警報を出した。

【豪雨】気象庁は6日岡山、広島、鳥取の各県に大雨の特別警報を出した。6県で特別警報が同時に出るのは2013年8月の運用開始以来最多。

【豪雨】気象庁は8日、愛媛県と高知県に大雨の特別警報を出した。

【豪雨】気象庁は9日、東日本から西日本の広い範囲で甚大な被害をもたらした今回の大雨を「平成30年7月豪雨」と命名した。

【豪雨】西日本豪雨の死者は9日100人となった。

北陸など5地域で梅雨明け

【梅雨明け】9日、九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け。平年より10〜15日早く、昨年より4〜24日早い。北陸は平年より15日早く昨年より24日早い。東海は平年より12日早く、昨年より6日早い。近畿と山口県を除く中国は平年より12日早く、昨年より4日早い。山口県と九州北部は平年より10日早く、昨年より4日早い。

【台風】非常に強い台風8号は10日、勢力を維持したまま沖縄・先島諸島に達し、石垣島の北東を進んだ。その後11日中国大陸に上陸した。

【梅雨明け】10日、四国が梅雨明け。昨年より3日早く、平年より8日早い。

【梅雨明け】11日、九州南部が梅雨明け。平年より3日早く、昨年より2日早い。

【猛暑】15日京都府福知山市と岐阜県揖斐川市で38・8度を記録。熱中症搬送2000人超える

【猛暑】16日岐阜県揖斐川町で39・3度。今年の最高気温。

【猛暑】18日岐阜県多治見市で最高気温40・6度。各地で39度を超えた。国内で40度を超えたのは高知県四万十市で41・0度となった2013年8月以来。

【猛暑】20日京都市で7日連続で38度超え

【梅雨明け】東北北部が20日梅雨明け。平年より8日早い。日本列島全てが梅雨明け。2017年は梅雨明けの時期が特定されなかった。

【台風】7月25日 熱帯低気圧が台風12号に

【台風】7月28日 台風12号異例の進路。太平洋を左旋回し西向きに進む。

【台風】台風12号東海沖を進み熱海、小田原に高波被害。

【台風】台風12号未明に三重県伊勢市付近に上陸。奈良、大阪を通過し瀬戸内海へ。夕方に福岡県で九州上陸。

【猛暑】日本海側にフェーン現象。新潟、福井県で39度超え

【台風】台風12号九州南西に停滞

【台風】31日台風12号九州南海上を迷走

異常続きの7月終わる

気象ニュース5・6月

5地域一気に梅雨明け、大雨が上がると猛暑

気象庁は7月9日九州北部、中国、近畿、東海、北陸の5地域が梅雨明けしたと発表した。既に梅雨明けしている沖縄、奄美、関東甲信を加えると国内12地区のうち8地区が梅雨明け。残りは九州南部、四国、東北南部、東北北部の4地区。

梅雨明けの福井市の空。夕方には夏雲

今回の5地区は豪雨や大雨が終わったと思ったらすぐに梅雨明けという感じ。気温は涼しい日が続いたのにいきなり30度を超える真夏日。この激しい気象の変化は地球温暖化によるものだろう。日本の四季の穏やかな変化に戻ってほしい。

九州北部は平年より10日、昨年より4日早い梅雨入り。中国と近畿は平年より12日、昨年より4日早い。東海は平年より12日、昨年より6日早い。

特に北陸は平年より15日、昨年より24日早い梅雨明け。特に昨年は8月2日の梅雨明けだっただけに早々と本格的な夏が来てしまった。雨が上がったのはうれしいが、これから連日の30度超えの予報を見ると気が重くなってくる。

9日は朝からすっきりした青空と白い雲が広がった。外に出ると日差しは強く、日没後も明るかった。

小暑、梅雨明けるころのはずが大雨

二十四節気・小暑

7月7日は二十四節気の「小暑(しょうしょ)」、七夕でもある。

梅雨明けが近づき暑さが本格的になるころを意味する。蓮の花が咲く頃ともされている。2018年は7月7日。7月6日になる年もある。この日から暑中となる。

7月7日小暑は時折強い雨。地域には避難勧告も出ていた

小暑になってもまだ梅雨入りがなかった年は気象庁の発表上では梅雨がなかった年となる。

小暑は実際の天気とは違った年も多い。7月の初めはまだ梅雨で、特に梅雨末期の大雨に見舞われることもある。

2018年も梅雨が明けていたのは関東と沖縄だけ。それどころか九州南部から中国、四国、中部地方の西部では大雨警報や洪水警報がでる激しい雨が続いている。特別警報がでた県もあり大勢の犠牲者もでた。

気温も前週は最高気温が35度を超える猛暑日もあったのにこの2,3日は肌寒い。七夕でも空は雲に覆われ、天の川が見えない。

小暑は夏の季語

「部屋ぬちへ小暑の風の蝶ふたたび」 皆吉爽雨

「一本の細書きを購ふ小暑かな」 勝俣一秀

前の二十四節気は夏至 6月21日

次の二十四節気は大暑 7月23日

半夏生、農作業休みタコ、鯖、うどん食べる日

半夏生前日の7月1日の夕景

雑節・半夏生

夏至から11日目。ドクダミの仲間の薬草半夏(はんげしょう)がこのころ生えていくのでこの名が付いたという。2018年は7月2日。

半夏生の期間は5日間。この日までに田植えを終わらないと秋の収穫に半分しか間に合わないともされ、全国的に農繁期の休みの時期でもある。いったん農作業を休んで次の忙しい時期に備え、おいしい食べ物を食べ休養をとる。ちょうど1年の折り返しの時期だ。

半夏生7月2日の空。田んぼは苗が成長して緑が深まっている。

大阪地方を中心に関西では稲の穂が多くに分かれて成長するようにとの願いを込め足の多いタコを食べる習慣があるという。

福井県の岐阜県境に近い盆地の大野市では鯖を焼いて食べる。 海から遠い大野では江戸時代、大野藩主が田植えに疲れた農民を思いやり、飛び地のあった越前海岸で捕れたサバを丸焼きにし、食べさせたのが始まりといわれる。市内の鮮魚店ではサバを串に刺して丸焼きにして販売している。

香川県ではうどんを食べる習慣があり、半夏生の7月2日が「うどんの日」になっている。

ハンゲショウは、水辺や湿地に見られるドクダミ科の多年草。花の下の葉が半分だけ、おしろいを塗ったように白く変わるため「半化粧」と呼ばれるという説もある。

半夏生は夏の季語

「風鈴の夜陰に鳴りて半夏かな」 飯田蛇笏

「いつまでも明るき野山半夏生」草間時彦

半夏生は七十二候の言葉でもある。

前の雑節は「入梅」6月11日

次の雑節は「夏土用」

気象ニュース(5・6月)早い梅雨

5月6月の気象ニュース

梅雨入り例年より早く梅雨明けも早く

【梅雨入り】沖縄地方が5月8日梅雨入りした。平年より1日早く、昨年に比べ5日早いという。

【梅雨入り】5月26日、九州南部地方が梅雨入りした。

【梅雨入り】5月28日、九州北部(山口、福岡、大分、佐賀、熊本、長崎)と四国が梅雨入りした。いずれも平年より8日早く昨年より23日早い。

【梅雨入り】6月5日、中国地方(九州北部に含まれる山口県を除く)が梅雨入り。平年より2日早く、昨年より15日早い。

【梅雨入り】6月6日、近畿、東海、関東甲信が梅雨入り。平年より1〜2日早い。昨年に比べて近畿と東海が約2週間、関東甲信が1日それぞれ早くなった。

【梅雨入り】6月10日、北陸と東北南部が梅雨。いずれも平年より2日早い。昨年と比べると、北陸は15日早く、東北南部では20日早い。

【梅雨入り】6月11日、東北北部が梅雨入りした。平年より3日早く、昨年より20日早い。

【台風】6月15日午前9時ごろ、沖縄・与那国島の西南西約340キロで熱帯低気圧が台風6号になった。

【梅雨明け】6月23日 沖縄地方が梅雨明け。平年並みで昨年より1日遅い。梅雨入りは5月8日ごろだった。全国で最初の梅雨明け

【梅雨明け】6月26日 鹿児島県の奄美地方が梅雨明け。平年より3日早く、昨年より3日早かった。梅雨入りは5月7日ごろだった。

【梅雨明け】6月29日 関東甲信が梅雨明け。関東甲信が6月に梅雨明けするのは統計を始めた1951年以降で初めて。昨年より7日早く、平年より22日早い。