黄砂の穀雨、霞んだ空の下田植え【二十四節気・七十二候】

七十二候

二十四節気・穀雨(こくう) 七十二候・葭始生(あしはじめてしょうず)

 穀雨は田んぼや畑の耕作準備が整ったころに暖かい柔らかな雨がふるころを表す。「春雨降りて百穀を生化すれば也」。雨が続けば菜種梅雨とも呼ばれる。春の最後の二十四節気だ。

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 2024年は4月19日。

 今年は3月は寒く、4月に暖かくなったり、寒くなったり寒暖を繰り返してきた。16,17日には北陸でも夏日になり田植えをするところもでてきた。17日には大陸から黄砂が飛んできて18日にかけて遠くを見渡せなくなってきた。

 18日は晴れていても空は灰色、まるで穀雨の雨が降ってきそうな雰囲気だった。

 19日も快晴となったが黄砂は続き少し離れた山々は見えない。しかし穀雨という二十四節気に合わせてか水田では早稲の田植えをしたり田起こしをする風景があちこちで見られた。大きな田んぼをならすトラクターの後にはサギやトビがついていた。

 七十二候の葭始生は暖かな春雨で湿地のアシが伸びてくる頃を表している。麦も麦秋を前に青々と実っている。


【歳時記】春の季語

まっすぐに草立ち上がる穀雨かな 岬雪夫

掘り起こす土くろぐろと穀雨かな 伊藤節子

穀雨なり低き天井せまり来る 如月真菜


前の二十四節気は清明・4月5日

次の二十四節気は立夏・5月5日

二十四節気一覧


前の七十二候は虹始見・4月15日

次の七十二候は霜止出苗・4月25日

七十二候一覧

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