晩秋を彩る「小春日和」

「小春日和:雲ひとつない快晴が続いた。昼の月もくっきり。

 季節の言葉・小春日和

しばらく寒い日が続いていた11月後半。11月28日は朝から暖かかった.快晴の空が広がっても放射冷却で早朝は寒かったが、すぐに気温も上がり、午後はコート無しで外を歩けた。まさに「小春日和」という一日だった。

「小春日和」とは晩秋から初冬にかけてにみられる暖かく穏やかな晴天をいう(平凡社・気象の事典より)。陰暦10月の別称で、現在の11月から12月初めをいう。俳句では冬の季語だ。欧米ではインディアンサマーという。間違って冬の終わりの言葉と誤解している人もいる。

11月28日の福井市の最高気温は18.5度、前日より5度、平年より5.5度高かった。ほぼ一日中雲のない快晴だった。

午後4時頃もう夕暮れの雰囲気だが、いつもより空は明るく水も温かそうに見えた

初雪、福井市は平年より8日早く、山は白く

 

初雪を観測山は白く

11月24日福井市で初雪を観測した。福井地方気象台によると平年より8日速く、昨年2016年より20日早い。日にち的には早いなと思う。でも初雪と行っても車の窓ガラスが一瞬白くなった程度。ただいつも雪の多い山間部の大野市では10センチ近い新雪があったらしい。

まだまだ本格的な冬到来という感じはない。雪が早いときは本格的な積雪は遅く、雪も少ないのではと科学的な根拠のない期待もある。

雪がそんなに多くない日は、天気は変わりやすい。午前中は青空も広がった。午後は雨模様で、雨が上がって外に出てみると石川。岐阜県境に近い山々は少し白くなっていた。

最低気温は3.4度。平年より1.9度低く12月上旬の気温。最高気温は6.3度、平年より7.5度も低く1月中旬並みの寒さだった。

晴れ、曇り、雨 めまぐるしく変わる空 動画あり

青空…白い雲…曇天…暗い空…雨 タイムプラス動画

日本海側の冬の空はめまぐるしく変化することが多い。

冬型の気圧配置、それもあまり強い冬型でない日、青空が見えたと思ったら、急に変化して雲が増え、雨や雪になることもある。

11月23日は雨、曇りという予報に反して朝から青空が見えた。

ベランダにカメラを置き6秒間隔でインターバル撮影した。

曇り空がどんどん晴れてきたと思ったら、また雲が増え、風が強まり雨

そんな天気が何度か現れた。

二十四節気小雪は寒かったが青空も

二十四節気・小雪

県境の山は少し白く

小雪。二十四節気では雨が雪に変わるころ。木々の葉が落ち山が少し白くなるころをいう。2017年は11月22日だった。

福井市の最低気温は1.2度。平年より4.4度低く、前日より1.1度低い寒い朝だった。

11月中旬になった急に寒くなってきた。11月19日は初あられも観測、道や空き地が一瞬白くなった。

21、22は青空が見えたが温度は寒い。

小雪は「虹蔵不見」(にじかくれてみえずと)されているが、雪の多い日本海側では天気が目まぐるしく変わり、いわゆる「天気雨」がよく現れ、かえって虹が見える季節でもある。

刷毛で描いたような巻雲、秋空に広がる

10種雲形・巻雲

巻雲。上に白い筋が伸びていく=2017年11月7日、

青空に白い刷毛で描いたような繊細な雲。細い糸や髪の毛のように広がったり、美しい模様を描く。鳥の羽のような形にもなる。10種雲形のひとつ巻雲だ。絹雲とも書く。学名はCirrus 略書はCi。学名のシーラスうあ巻き毛を意味する。

5000メートルから1万5000メートルと雲の中でも高い空に現れる。氷の粒でできている。上空にあるのでゆっくりと動いているようにも見える。

秋の澄んだ青空が広がった11月初めはきれいな巻雲が見えた。

11月12日も夕焼け空に巻雲が上に伸びていた。

夕日の上に伸びていく巻雲=2017年11月12日

秋から冬にかけて光芒がよく現れる

光芒・雲と光の芸術

幾筋もの光が放射状に降り注ぐ光芒=2017年11月9日

雲の切れ間から光が放射線状に筋を描いて広がる現象を光芒と呼ぶ。ヨーロッパでは「天使の梯子(はしご)」とか「ヤコブの梯子」とも呼ばれる。

地上のしっかり光が届いたとき「太陽が水をくんでいる」と言われることもあったという。

雲の隙間から降り注ぐ光は雲の中の水滴で拡散されいくつもの筋を描く。

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夕方や朝など太陽が低いときは上向きに光が発せられたり、四方八方に広がることもある。仏像の後ろにある光を表す光背はこの光をイメージしているといわれる。「後光がさした」という言葉も光芒の表現のひとつだ。

大きな積雲や層積雲が現れ、時折太陽がのぞくような日、光芒がよく見える。

北陸地方では秋から冬の初めにかけて天気がかわりやすく、大きな光芒を時折みかける。濃淡を描いたひかりが高い上空から地上へ降り注ぐ姿は美しい。「天使の梯子」という表現はぴったりだと思う。

上向き光芒=2017年8月18日

 

海の日没の光芒=2017年10月4日

 

暖かい立冬、きれいな巻雲広がる

立冬の朝、青空に巻雲広がる

二十四節気・立冬

2017年の立冬は11月7日。

立冬は二十四節気のひとつ。冬の初めを意味する。

「気象の事典」によると「山茶始めて開く」ころで山茶花(サザンカ)が咲き始めるころとなっている。旧暦では立冬から立春までが冬。現在の暦では季節が会わないが、木枯らしが吹き始めるころで、冬への心構えを持ち始める頃でもある。

ことしの立冬は暖かかった。福井市では最低気温が8.1度と10度を割り平年より0.5度低く肌寒かった。しかし日中は天気もよく最高気温が23.7度と平年よりも6.0度も高い寒暖差の大きい一日だった。

空も青空が広がり風は弱く、きれいな巻雲が一日中広がった。

東京では10月31日に木枯らし1号を記録しているがこちらではまだ風が強く寒い日はない。

立冬11月7日、夕方も巻雲

次の二十四節気は「小雪」。2017年は11月22日。だんだん本格的な冬が近づいてくる。

海に沈む夕日を撮影、日没後もあかね色に染まる海

日本海に沈む夕日=2017年11月5日

11月3日に続いて海に夕日を撮りに行った。

11月3日は日没前に雲が広がり海に落ちる夕日が見えなかった。5日は昼前から雲がほとんどない青空が広がり、日本海に沈む夕日が期待できた。

晴れた日なら、今は夕日を撮影するにふさわしい季節だ。

最も昼の時間が短い冬至に向け日没の時間がどんどん早くなっている。9月末に福井市の日没は17時39分だった。それから一日1分以上の日没が早くなり、11月1日は17時ちょうど。

夏だったら19時過ぎだった日没が秋が深まれば17時前。撮影を終えて帰ってもまだ夕食前なので気軽に出かけられる。仕事の日は難しくても休みの日は思い立てばすぐに出かけられる。

一方で北陸は冬になると天気が悪い日が多いため、秋から冬にかけは休みの日、晴れたら、でかけようと思う。いろんな撮影場所もあるし、同じところでも新しい風景が現れる。

11月5日は、3日にこのままここにいようかなと思った福井県坂井市三国町の市場横の岸壁に居続けた。ちょうどここから九頭竜川河口の防波堤の切れ目が見え、この季節はここに夕日が沈む。

16時20分過ぎに到着。空に全く雲はなくこのまま海に沈む夕は見えそうだ。ただ3連休採集日のため、出港した船は少ないらしく3日のように港に戻ってくる漁船や観光船は少ない。

家族連れが夕日をバックに撮影していた

ゆっくりと日没を待っていると家族連れがカメラマンと一緒にやってきて、小さな桟橋の上で夕日をバックに撮影していた。便乗して何ショットか撮らせてもらった。

日没は16時56分頃。16時50分を過ぎるとどんどん太陽が海に沈もうとする。16時53分頃には水平線に太陽の下が接したと思うと少しふくらむだるま夕日状態になった。さらに3分かけて太陽は完全に海の下に。残念ながら太陽が沈んだ後緑の光が現れるというグリーンフラッシュは見えなかった。

日没になっても海は朱色に染まって美しい。小さな岸壁で釣り竿をたれる人みいるし、プレジャーボートも何隻が帰ってきた。

 日没から20分後帰路についた。途中で河口がきれいなトワイライトの色を撮しているのを見て数枚撮り帰宅した。

日没後河口はあかね色に色づいた

 

晴れの特異日11月3日はことしも快晴

気象で特異日という言葉がある。

一定の日に限って決まった天気や気象条件が現れる。

最もよく知られているのが10月10日。「晴れの特異日」とされている。

1964年東京オリンピックの開会式は10月10日。晴れる日だから選ばれたと言われている、そして五輪開会式は見事に晴れ上がった。

 

そしてもう一つ晴れの特異日とされているのが11月3日文化の日だ。この日も深い秋晴れの青空が見えることが多い。

特異日に選ばれるのは基本的には東京の空模様が基準になるのだろうが、晴れの特異日は全国区でもある。特に秋は大きな移動性高気圧に覆われ春になることが多い。

福井県も地理的には本州の中央にあるため、晴れの特異日はかなりの確率で一致する。

2014年11月3日
2015年11月3日
2016年11月3日

2017年は最初雨予報だったのに見事に晴れた。そして翌日の11月4日は一日中雨だった。この3年間の天気を見ても2016年、2015年とも11月3日は晴れていた。

ちなみに10月10日もきれいな大空が見えていた・

文化の日、海岸に夕日を撮りにいく

三国港の防波堤の間に見えた夕日。 =2017年11月3日

11月3日文化の日は晴れの特異日。ことしも少し前まで雨予報だったのに福井県でもやはり一日中晴れ上がった。日本全体でも北海道を除けばいい天気だったようだ。

海の日没が見えるかもしれないと夕方海岸へ向かった。今回も坂井市三国町のサンセットビーチへ。

夕日を背に走るえちぜん鉄道三国港発福井行き

途中で夕日を背にしたえちぜん鉄道の電車も見えた。

ビーチの手前の市場横で車を止め岸壁に降りると港の入り口、防波堤の間にちょうど夕日が見えた。夕日は薄い雲の後ろで、周りの雲がオレンジや黄色、赤に色づいている。防波堤の間から漁船や、観光船、レジャーボートが夕焼けをバックに次々と九頭竜川河口の港に帰ってくる。

冬至に向けて日没の場所がどんどん南に移動していく。この時期はちょうど防波堤の間に夕日が沈んでいく。

ここで写真を撮り続けようかと迷ったがすぐ近くのサンセットビーチに向かった。連休初日とあった駐車場も車が多い。

海岸に出るとかなり多くの人が砂浜にいた。防波堤では釣りをしている人もたくさん見える。先ほどの岸壁から5分ほど後、でももう夕日は雲の下に入っていて見えない。でも夕日の光を受けた雲が輝いている。雲の輝きが海に反射している。

沖合では港に戻る船が次々とやってきて防波堤の灯台のそばで左に曲がり河口に入ってくる。

海岸に着いたのは午後5時前。6時近くまで粘っていると夕日は見えなかったが沖合にイカ釣り船の集魚灯の光が増えてきた。暗くなってきて防波堤の釣り人も三々五々戻ってきた。