雨水豪雪の屋根雪を溶かす・二十四節気

雨水・二十四節気

 「雨水」は国立天文台の「こよみ用語解説」によると「陽気がよくなり、雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に変わる」日を指す。春、正月(旧暦1月)の季節の言葉だ。ことし2018年は2月19日だった。

 文字通り雪が雨に変わるころをいう。雪に覆われた地域に雨が降り、雪が溶けていく。

 記録的な豪雪となった北陸地方。130センチを越えた積雪のあった福井市では2月19日はまだ72センチもの積雪が残った。雨水で一気に積雪を減らしたい気分だが、最低気温がマイナス2.9度と低く、日中は7.3度まで上がったものの日は差さず、雨も降らなかったため、道路脇に高く積み上げられている雪の山はあまり低くならなかった。

 

 気温が上がり雨が降ると雪が溶けるのは事実。2月8日過ぎには寒波で積雪が最高になり、家の屋根も1メートル近くまでなった。雪下ろしも必要かと考えていたところ2月10、11日の天気予報は晴れから雨で気温はやや高め。

テレビで「雨で雪が水を含んで重くなりさらに危険が増す」という専門家の声を伝える一方で、これまでの経験から気温が高い日の雨で雪が減るという期待もあった。結果は雨で屋根雪が少しずつ減ってきた。

中央の棟が見え始め、端っこの軒の瓦も見えてきた。立春後の雪は、根雪とならないことを実感した。

次の二十四節気は「啓蟄」。旧暦2月の言葉だ。

2018年は3月6日。

いよいよ春が本格化する。

立春、北陸に青空広がるが「立春寒波」警戒も

二十四節気・立春

立春の高岡の空、雪が舞ったり青空が広がったり

 ほぼ15日間隔でやってくる二十四節気。最も寒いとされる「大寒」の次にくるのが「立春」だ。

 旧暦ではこの立春の日が1年の始まりとされる。八十八夜、二百十日など立春から数える。

 春が立つ日。心うきうきする響きがある。でも実際はまだまだ寒いことが多い。

 2018年の立春は2月4日。天気予報では「数年に一度」の寒気が近づいているそうで、日本海側を中心に8日ごろまで大雪の恐れがあるという。「立春寒波」に警戒を呼びかけている。

 

 富山県高岡市は朝にはうっすらと新雪があり、小雪が舞っていた。昼前には青空も広がり、「立春」にふさわしい穏やかな天気となった。道路や駐車場の新雪も昼過ぎにはほぼ消えた。

 次の二十四節気は「雨水」。ことしは2月19日

春を呼ぶ節分、でも今年は寒波また接近

雑節・節分とは

節分の夕方、明るい日差しに恵まれた=高岡市

節分は雑節の一つで実は年に4回ある。

旧暦の季節の始まりである、二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬の一日前をいう。ちょうど季節の変わり目を意味する。

 でも今は一般的に節分といえば2月

立春の前日をいうことが多い。

やはり冬から春への変化、寒い冬から暖かい春への変化を望む人々の心が季節の移り変わりの象徴として春の節分に強い思いが集まったのだろう。

 鬼の伝説も多く豆まきの風習は各地に広がっている。巻きずしを食べる恵方巻など新しい風習も出てきている。

 2018年の節分は2月3日。日本海側では雪も一段落し、比較的あたたかな日だった。

 節分が近づくにつれ、いったん寒気も消え、大雪で街を覆っていた雪もどんどん消えていった。

1月は雪が降る日が多く屋根の雪も多い
節分の2月に3日には屋根の雪もかなり減った

 

4日は立春。春が近づいてくるはずだが、実際の天気は4日から再び寒気が下りてくる。もうしばらく寒い日が続き雪も懸念される。「節分寒波」「立春寒波」という言葉が毎年のようにニュースに出てくるように節分、立春はまだまだ寒い。

節分の日の夕景=富山県高岡市

小寒、雪はないが寒くなってきた・二十四節気

二十四節気・小寒

「小寒」は冬の5番目の節気で「寒の入り」の日。1月5日のことが多いが6日の年もある。ことし2018年は1月5日だった。

芸事やスポーツの寒中稽古が始まる日。「きじはじめてなく」「かささぎはじめてすをつくる」などの言葉がある。太陽黄経285度。

福井市の最低気温は1度ちょうどで、平年より0.1度、前日より0.7度高く冷え込みは感じられなかった。最高気温は5.7度で前日より1.4度高くなったが平年より1.6度低かく、日中は肌寒かった。

東京も最低気温1.4度、平年より0.1度、前日より1.4度高い平年並みの朝だった。昼の最高気温は6.3度、平年より3.7度、前日より3.3度低く、小寒らしい寒い日中とだった。

小寒の日、1月5日の朝の空

次の二十四節気は大寒。今年は1月20日となる。

冬至、寒さが緩んできた 二十四節気

二十四節気・冬至

冬至の前に寒波去り雪も消えた=12月21日朝

 冬至。1年で最も昼が短く、夜が長い日。北半球では最も太陽から遠くなり、昼間の太陽は最も南に傾く。東南東の方向から日の出し、西南西に沈む。2017年の冬至は12月22日。2016年は12月21日、来年2018年は今年と同じ12月22日だ。

光芒を伴う朝日、夏よりずっと右側、南東方向から上がる

 国立天文台のホームページによると今年の日の出時間は東京が6時47分、日没は16時32分。昼は9時間36分。

 前日21日は日の出6時47分、日没16時31分。こちらの方が昼は9時間35分と実は1分短い。

 23日は6時48分、16時32分と昼は9時間35分。

 また筆者の住む福井県では福井市は冬至の日の出7時2分、日没16時45分と昼の時間は9時間44分と東京より長い。また冬至の前後の日21日は7時2分日の出16時44分日没、23日は7時3分日の出16時45分日没で昼が1分短いのは同じだ。

 1分刻みの表示ではちょっと数字が合わないが、秒単位で計算すると違ってくるのだろうか。

冬至の夕日。夏ならほぼ正面に日が落ちるのだが、ずっと左に南西に寄っている

 冬至というと夜が長いということから日の出が最も遅いようなイメージもあるが実際はこれからまだ遅くなる。

 東京では今年の12月31日が6時50分、来年1月1日から13日までは6時51分と最も遅い。

 福井でも12月31日に7時6分となり1月12日まで遅い日の出が続く。

 冬至はこの日以後日が長くなることから「一陽来復」と言われた。粥や南瓜を食べる習慣もある。ゆず風呂にはいるところもある。「雪下出麦」(ゆきわたりてむぎいずる)など言われてきた。

寒さの緩んだ冬至。民家の裏では集めた木の枝を燃やしていた

次の二十四節気は「小寒」。年が明けて1月5日となる。

「大雪」に導かれ少し雪模様、のち快晴

二十四節気・大雪

大雪の前日12月6日は山は少し白くなった。雲も冬の雰囲気

旧暦二十四節気の「大雪」は「雪がますます強くなるころ」の意味がある。

現在の暦は12月初めなので、本州では雪が降り始める頃が多い。

2017年は12月7日。この言葉に呼び込まれたのが寒気が日本列島を多い12月5日から九州でも初雪を観測するなど雪模様の地域が増えてきた。福井でも5日は雪やみぞれがちらつき、6日も冬型の気圧配置となり朝は山沿いで積雪があった。

大雪には日本では次のように言われている。(平凡社・気象の事典から)

閉塞成冬(そらさむくふゆになる)

熊蟄穴(くまあなにこもる)

鮭魚群(さけのうおむらがる)

大雪は12月7日か8日。最近は12月7日が多い。2016年、2015年は寒くなく好天だった。
今年も前日までの寒さが嘘のように大雪の7日になって急に暖かくなった。

福井も晴れ。小松空港から羽田空港に向かってもずっと好天で雲に妨げられずきれいな風景を楽しめた。

白山は山頂に少し雲がかかっていたが、立山や御岳山、そして富士山も美しかった。東京の直前で地平線近くの雲に隠れた。

次の二十四節気は1年で最も昼の短い日冬至。

今年は12月22日が冬至となる。

二十四節気小雪は寒かったが青空も

二十四節気・小雪

県境の山は少し白く

小雪。二十四節気では雨が雪に変わるころ。木々の葉が落ち山が少し白くなるころをいう。2017年は11月22日だった。

福井市の最低気温は1.2度。平年より4.4度低く、前日より1.1度低い寒い朝だった。

11月中旬になった急に寒くなってきた。11月19日は初あられも観測、道や空き地が一瞬白くなった。

21、22は青空が見えたが温度は寒い。

小雪は「虹蔵不見」(にじかくれてみえずと)されているが、雪の多い日本海側では天気が目まぐるしく変わり、いわゆる「天気雨」がよく現れ、かえって虹が見える季節でもある。

暖かい立冬、きれいな巻雲広がる

立冬の朝、青空に巻雲広がる

二十四節気・立冬

2017年の立冬は11月7日。

立冬は二十四節気のひとつ。冬の初めを意味する。

「気象の事典」によると「山茶始めて開く」ころで山茶花(サザンカ)が咲き始めるころとなっている。旧暦では立冬から立春までが冬。現在の暦では季節が会わないが、木枯らしが吹き始めるころで、冬への心構えを持ち始める頃でもある。

ことしの立冬は暖かかった。福井市では最低気温が8.1度と10度を割り平年より0.5度低く肌寒かった。しかし日中は天気もよく最高気温が23.7度と平年よりも6.0度も高い寒暖差の大きい一日だった。

空も青空が広がり風は弱く、きれいな巻雲が一日中広がった。

東京では10月31日に木枯らし1号を記録しているがこちらではまだ風が強く寒い日はない。

立冬11月7日、夕方も巻雲

次の二十四節気は「小雪」。2017年は11月22日。だんだん本格的な冬が近づいてくる。

霜降の日に台風、霜でなく雨風

 霜降・二十四節気

1 0月23日は二十四節気の「霜降(そうこう)」。霜が降り始める時期を示す言葉だが、ことしは大型の台風21号が太平洋から接近し日本海側の福井でも22日夜から強風が吹き荒れ、激しい雨が降った。

この季節遅れの台風は、23日には静岡県に上陸。観測史上3番目に遅い上陸の日時となるなど「霜降」という言葉の雰囲気とは全く違った天気だった。ただ富士山が初冠雪し、北海道の札幌で初雪が降るなど寒い一日となった地点もあった。

霜降の朝、車から見る風景が前日と一転しているのに驚いた。平野の水田地帯のあちこちでまるで春のように田んぼに水が張っていることだ。大雨警報が出され、雨が降り続いたことで稲刈りが終わった水田に自然にたまったようだ。稲刈り前の水田は実った稲が水につかって大変そうだった。

台風で地面に落ちた柿の実

家の近くの柿の木は前日まで赤い柿のみがいっぱいなっていたが、一夜で多くの実が下に落ちていた。

秋土用、涼しくなってきた

 10月20日は2017年の「秋土用の入り」。

 「秋土用」は決まった間隔でやってくる「二十四節気」とはまた違う「雑節」と呼ばれる季節の言葉の1つだ。二十四節は地球の公転を元に空に昔の人が描いた黄道という太陽の道上の太陽の位置で1年を24等分して決められいるが、立春、立夏など雑節は季節の変化を元に定められた言葉だ。

 二十四節気よりもさらに季節感のある言葉も多い。ウナギを食べる風習が根付いている夏の「土用」が知られているが、年に4回もあり、期間も18日と長い。

 立春前日までの18日間が冬土用、立夏の前が春土用、立秋の前が夏土用、そして立冬の前が秋土用となる。昔の人はこの土用の期間にに次の季節の準備や心構えのしたのだろう。

 秋土用は10月20日から始まることが多いが、年によって1日前後することもある。そしてことしは10月20日から11月6日まで。

 土用が終わった翌日の11月7日が「立冬」。暦の上では冬になる。

 

少し街路樹が赤く色づいてきた=2017年10月20日朝

10月19日の最高気温は16.7度、平年より4度以上低く涼しいというより少し肌寒かった。

 10月20日は最低気温は13.8度と平年並みだったが、曇り空で日中の肌寒さは続きそうだ。

 

 毎年の二十四節気と雑節の日付は国立天文台暦計算室のページに載っている。