古来から親しまれた紅花の頃、夏直前バラも満開

七十二候

七十二候 紅花栄(ばにばなさかう)

 七十二候の第二十三候は「紅花栄(べにばなさかう)」。紅色の染料や食用油をとるため古代から栽培されていた。日本でも「万葉集」に「末摘花(すえつむはな)」という花名で出てくる。キク科の植物。源氏物語の女性の名前にもなっている。

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 2025年の紅花栄は5月26日。ことしの5月は気温が一定せず、暑い日と寒い日が交互にやってくる。5月24、25日は全国的に雨となり九州は大雨、北陸も冷たい雨が降り続いた。暑さと寒さを繰り返すことでいろいろな植物の花付きがよさそうで紅花そのものは見当たらない庭先には色鮮やかな花々が目立っている。黄色や紅色の花も多い。


 【歳時記】紅花は夏の季語 

 山陰やここもとのと日は紅の花  千代女

 米沢は雨紅花が駅に咲き     阿部ひろし

 山々に呼ばれ紅花開きけり  鳥海むねき

 紅花百貫ほどの夕日が裏口に  篠田悦子


前の七十二候は蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) 5月21日 =小満

次の七十二候は麦秋至(むぎのときいたる) 5月31日

七十二候一覧

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