入道雲発達し積乱雲に 8月の雄大積雲

猛暑の午後から入道雲が現れた。=2018年8月14日

最近むくむくと沸き立つような入道雲になかなかお目にかかれないという声をよく聞く。暑いのでそとに出ない、外出しても車なので空全体を眺めない-など現代人が外の風景に目を向けないことも理由だと思うが確かに8月前半までは入道雲はあまり発生しなかった。

発達する雄大積雲。もうすぐ積乱雲に=2018年8月14日

10種雲形など雲の種類には「入道雲」という分類はない。巻雲、巻積雲など10に分かれた分類のうちの「積雲」に入る。ただ積雲は小さな綿雲から大きな雲まで幅広い。形も大きさもまちまち。上へ、横へ大きく発達した雲を雄大積雲という。雄大積雲の上部が横に広がって縦への成長が止まったら積乱雲となる。

今年は7月終わりから暑い日が続いたものの、7月は雲のない青空が多かった。夕方地平線近くに雲が出来ても入道雲までには発達しなかった。暑くても晴れが続き、空気中の水分が少なく大きな雲ができる環境ではなかったのだろう。

積乱雲に発達=8月12日
夏のエネルギーで発達する積雲
夕日を浴びた雄大積雲

8月になって山沿いで小さめの雄大積雲が見えた。台風13号が太平洋上を西に進んだあと、いったん下がった後気温が再び上昇。暑さが戻ったと思うと大きな雲が目立つようになった。8月12、13,14と連日雲が雄大積雲に発達している。雲の中で雷が光ることもある。幸いゲリラ豪雨のような強い雨が降っていない。

8月14日は午後から南東の空で雄大積雲が大きく発達した。むくむくと上に伸びていく頂が複数あり、それがだんだん1つにまとまり上空へ伸びていった。上部はカリフラワーのように広がり薄く大きく空を覆ってきた。雷鳴も響き稲妻も見えた。

雄大積雲の上部が発達

上部が大きく広がり積乱雲に

タイムラプス動画 発達する雄大積雲

「お盆」昔は満月。今は8月が主流、東京は7月

今年も8月15日のお盆がやってくる。お盆といえば墓参りをする日であり、正月と同じようにまとまって休める日だ。もともとは先祖の霊を家に迎えて供養する仏教行事のお盆。いまや多くの日本人が休みを取り、海外に出かけたり里帰りする一大イベント。お盆に合わせて夏休みにする企業も多い。

個人的も会社にとっても毎年お盆休みをいつにするか迷うことも多い。そもそも13から15までの3日間か、14から16までの3日間か。15を中日にした14から16までが正しいような気もするが2018年は8月13日から3日間のところも多いようだ。16日までの4日間のところもあり11日の土曜からだったら6連休という会社もある。一方で役所はお盆休みはなく、自営業でも休みと無縁の人は多い。地方には都会からのUターンラッシュがやってくる。

 

西の海に沈む夕日。海に精霊舟を流す習慣の地区もある

正月と違って祝日も含まれていないのに多くの人が休む人の多いお盆。いつから始まった習慣なのだろうか。8月のお盆は「旧盆」ともいわれるがなぜ多くの人が墓参りする今月が「旧」なのだろうか。

 

もともとお盆は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という先祖を迎える仏教説話が元になっている。餓鬼道(地獄)に落ちた母親を救うため飲食を供え、供養したという仏教説話がもとになっている。日本では飛鳥時代か奈良時代から始まったという。旧暦の7月15日を中心に行われ、13日に盆棚といわれる仏を迎える祭壇を立て迎え火をたく。14か15日にお経をあげ15か16日に送り火をたいて先祖の霊を送り出すという。

 

1873年明治政府が月の満ち欠けを元にした旧暦を廃止し、現在の太陽の動きをもとにした新暦(グレコリオ暦)を採用した。この時からお盆は新しい暦の7月15日を中心に行う地域と、夏の季節感に合わせて一月遅らせて8月に行う地域に分かれた。明治政府の地元の東京などは7月にお盆の墓参りをするが、京都など多くの地域は8月で日本全体では8月が主流。

同じ仏教でも浄土真宗は、浄土真宗では霊を迎えるという考え方はない。送り火、迎え火の風習もない。それでも浄土真宗の家でもお盆は墓掃除し、墓参りする。

8月のお盆を旧盆と言われることもある。しかしもともと7月の日付に行われていたものが新しく8月になったわけで「旧」はふさわしくない。「旧暦」に合わせて行われると勘違いする人もあるが、旧暦の7月15日に合わせると毎年日にちが変わってくる。旧暦なら7月15日は必ず満月になるはずで先祖をしのぶにはふさわしい月だ。

もともと旧暦のお盆の15日は満月だった。満月のお盆は先祖を迎えるには最高のロケーションだったろう。しかし新暦になってからは7月のお盆でも8月の盆でも齢は関係ない。

 

 

「立秋」少しだけ涼しく台風はどこへ

二十四節気・立秋

8月7日は二十四節気の立秋。太陽が高く、昼の時間が長い夏至とちょうど夜昼が一緒になる秋分の中間に位置する。秋の始まり、秋の気配を感じられるときを意味する。しかし実際は暑いことが多い。立秋以降は残暑と表現されるが、残暑になってさらに暑くなることもある。

立秋の朝、少し風が出て涼しさも感じた。

ことしの立秋8月7日は前日より少し気温が下がった。風も少し吹いてきた。全国的にも最高気温は32度から33度どまり。岐阜県下呂市では35度を超える猛暑日となったが前日が41度だっただけに前日より6度下がった。

日本列島には台風13号が接近中でいったんは天気が悪くなり気温が下がるかもしれないが、その後はまた気温が上がる予報。

 

立秋になって少しずつ日差しは弱まっていく。8月7日の夕景

涼しさを感じるのは次の二十四節気、処暑のころか

処暑は8月25日

前の二十四節気は7月23日 大書

近づく立秋、猛暑は衰えるのか? 

8月7日は二十四節気の「立秋」

猛暑が続く2018年8月。でも高原では確実に涼しくなってきた。最高気温が25度程度の標高1700メートル=長野県下高井郡山ノ内町、竜王マウンテンパーク

「秋の始まり」を意味するが実際は夏の暑さの真っ盛りであることが多い。2018年も全国350地点で気温が35度を超える猛暑日となった。京都、広島、岡山、鳥取県で38度を超えるところも出た。名古屋市で全国最高の39.9度を記録した。まだまだ秋がやってきそうな気配はない。

立秋はなぜ涼しくならないのか。

立秋は北半球では昼の時間、すなわち日照時間が最も長く太陽の角度が最も高い夏至から太陽の天空の見かけの位置太陽黄経が45度離れた日になる。6月21日の夏至から47日後。かなり日数はたっているが、夏至のころは日差しは強いがまだ大地は暑くなりきっていない。それから強い日差しを浴び続けて大地や海は熱せられ、気温が上がっていく。

夏至からしばらくは太陽高度が下がるのはゆっくりで日の出の時間もゆっくり遅くなる。日の入りの時間もゆっくりと早くなる。夏至から立秋まで日照時間の変化は少なく、立秋を過ぎた頃から日照時間が減っていく速度は速くなる。9月の秋分の日を過ぎる頃にはつるべ落としのように日没が早くなり日照時間が減り秋が深まっていく。

立秋は太陽高度が目に見えてわかるように下がっていく始まりの日。日照時間が減っていくことを実感する始まりの日の意味だろう。ただ大地はまだ暑く、暑い空気が残っている。

日没はまだ午後7時過ぎ。日差しは明るく強い。=長野県下高井郡山ノ内町

猛暑はまだ続きそうだが、今年は二十四節気や雑節と実際の気象がリンクすることも多い。入梅も一致し、梅雨明けを現す小暑もそうだった。

今年は太平洋上の台風13号が近づいてきた。雨で一時気温が少し下がるところも出そうだ。

8月7日どこかで秋を見つけることができるだろうか。