二十四節気・秋分 七十二候・雷乃収声

この数年異常な暑さが続いている。ことし2025年はとりわけ厳しく8月の立秋をすぎて9月中旬になっても最高気温が35度を越える猛暑日が出現している。大地が暑く上昇気流が発生し大気が不安定になるとゲリラ豪雨が発生する。しかし「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉にあわせるかのように秋彼岸から秋分の日が近づくとようやく朝晩が涼しさを感じるようになった。
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2025年の秋分は9月23日。「秋分」と「春分」は昼と夜の時間はほぼいっしょになる日。北半球では春分を境に日が長くなり気温も上がってくるのに対し秋分を境に昼が短くなり夜が長くなっていく。二十四節気では十六番目の節気。秋分の日を迎えるといよいよ秋本番という感じになる。
秋分の日と春分の日は太陽が真東から上がり、真西に沈むこり。西に光りが沈んでいくことから仏教では彼岸ともいわれている。秋分を真ん中に挟んで7日間が秋彼岸、秋分の日が彼岸の中日で墓参りをする習慣もある。国民の祝日でもある。

秋分の日の前日の9月22日は北陸の朝は一気に涼しくなった。福井市の最低気温は16.2度、金沢も17.0度。久しぶりの冷房いらずの夜となった。
七十二候では「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」。夏の入道雲が現れることも少なくなり雷を伴う夕立もすくなくなるころ。爽やかな空の様子を表現している。七十二候では四十六候。

英語で「秋分」は Autumn Equinox
「秋分の日」はthe Autumn Equinox Day

【俳句歳時記】秋の季語
秋分の灯すと暗くなっていし 池田澄子
嶺聳ちて秋分の闇に入る 飯田龍太

次の二十四節気は寒露・10月8日
次の七十二候は蟄虫培戸・9月28日
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