季節とずれる七十二候、春夏は遅れ秋冬は早め

二十四節気は太陽と一致も

古い暦に興味があって、中でも二十四節気や七十二候といわれる季節の言葉を追っている。その二十四節気や七十二候のいわれや表現する意味を、実際のその日の気象状態と合わせてブログ「風のつれづれ」で紹介している。

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二十四節とか七十二候とか昔からある季節の言葉のため、月齢を基準にした太陰暦のイメージとも重なって現代の気象とは合わないようなイメージを持っている人も多いかもしれない。しかし二十四節気は季節と合わなくなる陰暦の弱点を補うため、太陽の動きに合わせて1年を 地球温暖化を防ぐためようやく温室効果ガスの排出量を減らす対策が本格化してきた。夏の高温や集中豪雨などで異常気象が強調されるが、日ごろの二十四節気や七十二候の気象を見ていると、日常的に空の暦が狂っていることがよくわかる。

陰暦は月の動きを元にした暦のため一月は基本29日。1年365日を12月で表すと少しずつ季節がずれてくるため閏月を設けて調節してきた。この陰暦の暦で生活しながらも太陽の動きを元に1年を24に分ける二十四節気で、季節の変化をあらかじめ知ってきた。農業では二十四節気のいわれを大事にしたという。七十二候はこの24節気をさらに一つの節気ごとに三つに分け、全体で72の季節の言葉にした。本来はこの72の言葉で季節の変化をあらかじめ知ることができたはずだ。

2年近く二十四節気と七十二候を追っていくと、実際の気象とかなりずれていることを感じる。1週間から10日以上は遅れている。私が住んでいる場所は福井県の平野部。日本海側では日本のほぼ中央に位置している。北でもない南でもない標準的な気候の場所だ。日本の標準的な場所で、七十二候と今の気象にずれが生じている。

例えば最近の七十二候「麦秋至(みぎのときいたる)」。文字通り麦秋、麦が実ってきて一面が黄金色に染まる風景がやってくることを示す言葉だが、5月31日の「麦秋至」では既に刈り取りを終えて色づいて根元だけが残った畑だけが実だった。実際の麦秋は5月20日頃だった。

4月末の「牡丹華(ぼたんはなさく)」は、古くから親しまれてきたボタンの花が咲き出すという意味だが、今年庭のボタンが咲いたのは4月20日ごろ。「牡丹華」は4月30日だ。

 4月初旬の「鴻雁北(こうがんかえる)」は、平野を賑わしてきた渡り鳥、ガンが大陸へ帰って行く頃とされる。実際は今年のガンの北帰行は早く3月初めには福井平野からいなくなった。

夏を過ぎるとこの傾向は逆となる。9月の「蟄虫戸」は虫が地中に隠れる頃、10月の「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」は、キリギリスが家の中に入ろうとするころだが、10月終わりごろまで虫は外で元気に活動している、11月初めの「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」も実際に山々が色づくのは11月中旬だ。

このように七十二候は実際の気候と違ってきている。地球温暖化を実感する季節の言葉となりつつある。

七十二候と違い二十四節気は「春分」「夏至」「秋分」「冬至」など実際の太陽そのものを表すものも多く、季節の変化と齟齬を感じないこともあるが、「立秋」「霜降」「立冬」など秋や冬の到来を示唆する時は、なかなか実感できない事も多い。

6月北陸はまだ梅雨に入っていないが、福井地方気象台は7日初めての真夏日を観測した。暑い夏が近づいている。

七十二候一覧

二十四節気一覧

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