暖かさ続く春分、霞んだ空に花粉飛ぶ

七十二候

二十四節気・春分、七十二候・雀始巣(すずめ はじめて すくう) 雑節・春彼岸

 「春分」は二十四節気の4番目。暖かさも増しいよいよ春まっただ中の雰囲気になってくる。昼と夜の長さが同じ日。毎日日没の時間が少しずつ遅くなり、太陽の動きも一年のマンかな。日の出の場所と日没の場所が真東と真西になる。空と季節の分岐点だ。

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 2023年は3月21日。前年と同じ日だ。移動性高気圧が日本海を進んできているため、日本海側は好天が続き気温も上がり、春本番の雰囲気だ。花粉も飛んでいる。

 北陸地方は3月前半は暖かく、最高気温が20度を越える日もあった。しかし春分を前に17日ごろから寒さが戻り最高気温は10度を下回る日も続いた。20日は移動性高気圧が近づきまた暖かさが戻ってきた。東京では桜の満開宣言があった。こちらでもつぼみが膨らんできた。家の周りにいろいろ花が咲き出している。

 21日は少し霞んだ晴れ模様。全国的には西から天気は崩れていて22日にかけて雨の地域が広がっていきそうだ。

2022年の水仙
2021年の水仙

 春分を中日として7日間は彼岸と呼ばれ雑節の一つ。秋分と同じように太陽が真西に沈むことで仏教の西方浄土に思いをはせる時期で墓参りをする事が多い。今年は春分の日が最終日となる3連休となり中日の20日や祝日の21日は墓参りをする人が多かった、」

 七十二候は第十候。雀始巣。雀が巣を作る頃とされている。まだ雀を見かけることは少ないが、ウグイスの鳴き声は朝晩にぎやかとなり、ヒヨドリも飛び回っている。


【歳時記】春の季語

春分のおどけ雀と目覚めけり 星野夢丘日人

春分の雨に曝して魚箱 宮坂静生

山寺の扉に雲遊ぶ彼岸かな 飯田蛇笏

桃の木のうすき夕日や彼岸過 大嶽育児

春分の西も東も海ばかり 中村棹舟

春分の田の涯にある雪の寺  皆川盤水


前の二十四節気は啓蟄・3月5日

次の二十四節気は清明・4月4日

二十四節気一覧

前の七十二候は菜虫化蝶・3月15日

次の七十二候は桜始開・3月25日

七十二候一覧


2022年の二十四節気一覧

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